本書は、宿曜占星術をベースにした開運本です。著者は、運とは、生まれ持った天からの贈り物と捉え、誰でも持っていて、どう使うかは自分しだい、と説きます。いつもプラス思考でいる、ご先祖を大切にする、自分は運がいい人と思っている、叶えたいことは口に出す、お金に愛されるためには秘訣がある、などなど、物事の選択一つ一つに、運が味方をしてくれる方向がある、といいます。運は、「自分で選べる」というメッセージを私たちに伝えています。
空海が日本に持ち込んだ宿曜経の教えは、著者の心を深く捉え、30年の研究の成果は書物にまとめられています。また宿曜研究家の各先生方による専門書も多くあります。本書は、宿曜に初めて触れる方にもわかりやすく紹介し、著者が企業に在職中、また独立後、セミナー開講で知り合った方々の実体験のエピソードを27ご紹介しているのが特徴です。実際にそれぞれがどう難局を乗り越え、苦境を抜け出したか、今、悩みの中にいる方、登場人物と同じような苦境の中にいる方は、大いに参考になることでしょう。
著者は、化粧品会社に36年間定年まで勤め、人材の育成や管理に専念。その中で宿曜占星術に出会いました。月の運行による27宿に分けられた宿曜の特徴を用いて、自分自身に活かし、また後輩たちの育成・指導に活用、チーム編成や適材適所に活かし、プロジェクトの成功や売上げに目覚ましい成果を上げました。人の運がみるみる上がっていく様子をまざまざと目にしました。宿曜占術の素晴らしさ、活かし方を多くの方に知ってほしい、と執筆したものです。
宿曜は、特に類を見ない特徴として挙げられるのが対人関係の改善です。人間関係の中でトラブルのない対人関係などそうはありませんね。退職する人の理由の大きな原因が対人関係といわれています。宿曜の「相性」の六つの法則、11の関係性を知ると、どんな人とも、よい人間関係が作れるということがわかります。
会社運営されている方、企業の人事管理を担う方、事業の拡大を予定している方などなど、人材教育やチームの組み合わせなども、宿曜がお役に立てることでしょう。