あなたはどんなふうに生きていますか?
考えて考えて、考えすぎて眠れない夜を過ごすことはありますか?
誰も自分のことをわかってくれないという孤独を感じることはありますか?
幸せにならなければ、という焦燥のようなものが胸にありますか?
傷つきやすい自分をもてあましていますか?
…
いままでの人生、何度もふらついて、何度も立ちつくして、何度もがくりと膝をついて、何
度もばたりと倒れて、何度も暗闇に落ちました。
そんな息苦しいさまざまな状況のなか、私を救ってくれたのは、数々の本、そこにある言葉でした。
立ち直る足がかりになった言葉、背中をやさしくなでてくれた言葉、そんなふうに感じるの
はあなただけではないとささやいてくれた言葉、綱渡りのセイフティネットのように、落下した私を守ってくれた言葉……。
そんな言葉たちを、私と似たような感覚をもち、私と似たかんじで苦しんだり傷を負ったり暗闇のなかでもがいている人に届けたくて、本書を書きました。(ー序章より)
前向きに生きよう、が肌に合わない人。
がんばれば夢は叶う、に嘘のにおいを感じる人。
白と黒の間の無限の色彩を見たいと願う人…。
不安定な自分の性質をなんとかしたい、とはもう思わない。ただ、それでも生き抜くための何かが欲しい、と願うあなたへ。
こころに寄り添う数々の言葉を収録した渾身のエッセイ集。