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  • 発売日:20241210
  • 出版社:パブリブ
  • ISBN/JAN:9784908468803

東欧史

ガリツィア全史

ガリツィア全史

安齋篤人(著)

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商品説明
ウクライナ・ナショナリズム涵養の地なのか?

ロシアに支配されたことがなく、ウクライナ人の国が存在した歴史上重要な地、ハーリチ・ヴォリーニ公国、西ウクライナ国民共和国…

ウクライナ民族主義者組織やバンデラで知られる一方、ギリシャ・カトリックの下でリベラリズムを育んだ地でもあった。

ロシアによる侵略以降ポーランドとの連帯感が高まるも、第一次大戦からナチス期の歴史認識では対立を抱える。

ドイツ・ハンガリー・リトアニア・ハプスブルク・チェコスロヴァキア・ルーマニアとも密接に関係し、中東欧政治を理解する上で極めて重要なエリア。
目次
目次2
年表8

序章  東にとっての西、西にとっての東11
東にとっての西16
西にとっての東20
さいごに26

地名・人名表記について26

凡例27


第一章 中世のガリツィア29
サモの国と大モラヴィア国32
ルーシ33
ハーリチ公国35
ハーリチ・ヴォリーニ公国とルテニア王国38
ピアスト朝ポーランド王国43
ハーリチ・ヴォリーニ継承戦争とハリチナのポーランド併合45
ポーランド「王冠国家」の成立47
コラム:ガリツィアの都市①49


第二章 近世のガリツィア63
ルシ県の成立66
コラム:ポーランドの士族と日本の武士68
ルヴフ/リヴィウにおける宗派と「ナティオ」の形成70
ルブリン合同とブレスト教会合同75
近世ルシ県における農場領主制と農民一揆81
フメリニツィキーの乱と「大洪水」の時代83
近世のルテニア人の権利闘争91
コラム:ガリツィアの「ロビン・フッド」
ドウブシュとフツル人94
近世ガリツィアのユダヤ人96
近世ガリツィアの文化と芸術100
コラム:ウクライナ語の起源 —ガリツィア・ポジッリャ方言、
ルテニア語104


第三章 近代のガリツィア①107
ポーランド分割とハプスブルク支配の始まり110
皇帝マリア・テレジアとヨーゼフ二世の改革112
レンベルク/ルヴフ/リヴィウの都市改造と
オッソリネウム図書館119
クラクフ都市共和国123
ガリツィアの都市②125
1830年代のポーランド人独立運動(「ガリツィアの陰謀」)128
1846年のクラクフ蜂起と「ガリツィアの虐殺」131
フレドロ、「ウクライナ派」、
ポーランド人によるウクライナ文学133
ウクライナ国民文学の萌芽135
コラム:ザッハー=マゾッホとガリツィア138

第四章 近代のガリツィア②141
1848年革命とナショナリズム運動の高揚142
19世紀中盤のポーランド人とウクライナ人の政治文化147
1867年の「小妥協」とポーランド人自治の始まり149
ルテニア人の政治運動の分裂と
ウクライナ・ナショナリズムの展開153
近代ガリツィアのユダヤ知識人とシオニズム155
文化と学問の開花157
出版文化と文学サロン、カフェ157
音楽159
レンベルク市立劇場161
チャルトリスキ美術館とクラクフ美術大学162
レンベルク(ルヴフ)・ワルシャワ学派163
1894年の地方総合博覧会164
ガリツィア事典の編纂165
産業化と人の移動170
シュチェパノフスキと東ガリツィアの石油開発174
ガリツィアの社会主義運動と民族問題176
イヴァン・フランコ179
ロートとヴィットリンのガリツィア182
ガリツィアのフェミニスト185
ガリツィアからの移民187
大衆運動の高まり—政党運動、農民運動、反ユダヤ運動190
シェプティツィキーと幻の1914年の妥協195
コラム「ガリツィアの日本人」?
—フェリクス・マンガ・ヤシェンスキ198

第五章 第一次世界大戦とガリツィア201
第一次世界大戦の勃発とガリツィア戦線204開戦直後のガリツィア206ロシア軍のガリツィア占領政策210ガリツィアにおける戦災支援活動210ポーランド軍団とシーチ射撃団216戦後のガリツィアの帰属をめぐる議論219ロシア革命とブレスト・リトフスク講和221
第一次世界大戦の終結と
西ウクライナとポーランドの二重の建国225

第六章 ガリツィア戦争233
1918年のリヴィウ/ルヴフ市街戦236
戦中のプシェミシル/ペレミシュリ自治とレムコ共和国245
ウクライナ・ガリツィア軍の十二月攻勢と停戦協議248
1918年11月のルヴフ/リヴィウのポグロム256
西ウクライナ国民共和国の内政と外交258
ポーランド・ソヴィエト戦争とルヴフ/リヴィウの戦い260
リガ条約の締結とウクライナ国家の消滅265


第七章 戦間期のガリツィア269
ポーランドの東ガリツィア統治272
東ガリツィアにおける文化的差異の政治278
議会政党と議会外政治組織282
OUNの創設285
1935年の関係「正常化」と東ガリツィア社会の動揺288
ガリツィア経済の変容とエスニック・エコノミー291
戦間期の都市文化と文化交流295
「シュコツカ・カフェ」とルヴフ数学学派301
ルヴフ/リヴィウのスペクタクルーレム少年の見た
「東方見本市」と映画、ラジオ303


第八章 第二次世界大戦とガリツィア307
独ソ占領支配下のガリツィア310
NKVDに逮捕、投獄されたウクライナ国民民主同盟(UNDO)の幹部315
東ガリツィアのナチ・ドイツ占領支配320
ナチ・ドイツ占領下におけるテロルとホロコースト324
東ガリツィアにおけるゲットーの設置とユダヤ人殺戮328
ゲットーの解体とユダヤ人救助330
ナチ・ドイツ占領支配の終焉とポーランド・ウクライナ紛争335


第九章 第二次世界大戦後のガリツィア343
ポーランド・ウクライナ間の住民交換344
ヴィスワ作戦347
東ガリツィアからポーランドへの「移住者」350
西ウクライナの「ソヴィエト化」と「リヴィウ人」の登場352
コラム:社会主義期のポーランドと
西ウクライナの新都市・団地356
ウクライナ・ディアスポラ358
ディアスポラ世界におけるポーランド人とウクライナ人の邂逅360
冷戦崩壊とウクライナ独立363
「中欧」論とガリツィアの「地詩学」367
ガリツィアの歴史をめぐる国際的な対話と研究の発展372
ガリツィアの歴史認識問題と過去をめぐる想起375


参考文献380
あとがき402
索引405
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  • ISBN/JAN:9784908468803
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