- 発売日:20250306
- 出版社:明石書店
- ISBN/JAN:9784750358956
目次
はじめに――「無知の時代」を生き抜くために[鶴田想人]
無知の時代?
欧米における無知学の流れ
日本における無知学の歩み
無知研究の諸潮流と本書の範囲
本書の構成
第Ⅰ部 概論
1 無知学とは何か――その背景と課題[鶴田想人]
1 無知学とは何か
2 学術的文脈
3 いかなる「無知」を扱うか
4 おわりに――学際化にむけて
2 無知学の過去・現在・未来[ロバート・N・プロクター(鶴田想人・塚原東吾訳)]
1 若い頃からの関心の展開
2 無知学への歩み
3 近年の無知研究について
4 執筆中の著作
5 無知学の今後の展望
3 科学史・STSにおける無知[塚原東吾]
1 科学革命とガリレオ科学
2 非西欧世界での科学技術
3 グローバルヒストリーやポピュラー科学史が生み出す無知
4 STSと無知学――主にブライアン・ウィンの再考と科学コミュニケーションの問題
5 〈科学批判学〉の要としての無知学・アグノトロジー
第Ⅱ部 キーワード
1 特定された無知[村瀬泰菜]
2 意図的な無知/非意図的な無知[鶴田想人]
3 有徳な無知[岡本隣]
4 戦略的無知と非知社会学[井口暁]
5 白人の無知と無知の認識論[大橋一平]
6 認識的不正義[飯塚理恵]
第Ⅲ部 日本の「無知学」
1 科学の国際性と研究の無害化――1950年代の放射線影響に関する知/無知の形成[飯田香穂里]
1 はじめに――科学の国際性
2 米国の科学戦略
3 放射線と「客観性の呪い」
4 オオイヌノフグリ変異花の「無害化」
5 無害化――科学的振る舞いの結果としての無知生産
2 動機としての無知――公害の場合[友澤悠季]
1 はじめに――公害をめぐる知と無知の緊張関係
2 知ることを求めてきた公害被害者――足尾銅山鉱煙毒事件から
3 積極的な無知生産――二つの水俣病事件から
4 新たな知へ向かう意志、無知へ引き戻す力
5 おわりに――動き出す無知へ
3 「田んぼ」の真ん中に建てられた基地――沖縄における無知の政治[西山秀史(前田暉一朗・岡井ひかる訳)]
1 序論
2 無知の生産を通して空白の空間を記述する
3 今日における過去の空間的消去――普天間基地をめぐる米国の公式言説
4 沖縄における無知と脱植民地化への闘争
4 「日本人」特権に起因する無知――日本人性に関する社会科学と無知の認識論の学際研究[佐藤邦政]
1 はじめに
2 日本人性とマジョリティ性の交差としての「日本人」特権
3 無知の本性と分類
4 日本人特権に起因する無知
5 結語
第Ⅳ部 「無知」の諸相
1 無知の権利[村上陽一郎]
2 古代ギリシア哲学の「不知/無知」[納富信留]
3 福島原発事故と放射線健康被害の不可視化の構造[柿原泰]
4 ホロコーストと同性愛者[弓削尚子]
5 カントの「黒」――合理的作為としての無知が顕わにする〈知〉としての「人種」[小笠原博毅]
6 民主主義と無知[大竹弘二]
7 COVID-19パンデミックと無知[美馬達哉]
8 AIの作り出す無知[直江清隆]
9 ジャン=ピエール・デュピュイの破局と無知[渡名喜庸哲]
10 経済学における「自然」の不可視化[桑田学]
11 ポストトゥルースと「科学否定論」[松村一志]
12 人間の条件としての無知――ミラン・クンデラと考える[須藤輝彦]
13 人新世の結果から要因、対策へ――環境問題における無知の構造[野坂しおり]
14 フランスにおける無知研究の展開[井上雅俊]
おわりに[塚原東吾]
無知学・アグノトロジーという言葉についての交通整理
本書のおさらい
今後の課題群――文化と価値の問題
索引
無知の時代?
欧米における無知学の流れ
日本における無知学の歩み
無知研究の諸潮流と本書の範囲
本書の構成
第Ⅰ部 概論
1 無知学とは何か――その背景と課題[鶴田想人]
1 無知学とは何か
2 学術的文脈
3 いかなる「無知」を扱うか
4 おわりに――学際化にむけて
2 無知学の過去・現在・未来[ロバート・N・プロクター(鶴田想人・塚原東吾訳)]
1 若い頃からの関心の展開
2 無知学への歩み
3 近年の無知研究について
4 執筆中の著作
5 無知学の今後の展望
3 科学史・STSにおける無知[塚原東吾]
1 科学革命とガリレオ科学
2 非西欧世界での科学技術
3 グローバルヒストリーやポピュラー科学史が生み出す無知
4 STSと無知学――主にブライアン・ウィンの再考と科学コミュニケーションの問題
5 〈科学批判学〉の要としての無知学・アグノトロジー
第Ⅱ部 キーワード
1 特定された無知[村瀬泰菜]
2 意図的な無知/非意図的な無知[鶴田想人]
3 有徳な無知[岡本隣]
4 戦略的無知と非知社会学[井口暁]
5 白人の無知と無知の認識論[大橋一平]
6 認識的不正義[飯塚理恵]
第Ⅲ部 日本の「無知学」
1 科学の国際性と研究の無害化――1950年代の放射線影響に関する知/無知の形成[飯田香穂里]
1 はじめに――科学の国際性
2 米国の科学戦略
3 放射線と「客観性の呪い」
4 オオイヌノフグリ変異花の「無害化」
5 無害化――科学的振る舞いの結果としての無知生産
2 動機としての無知――公害の場合[友澤悠季]
1 はじめに――公害をめぐる知と無知の緊張関係
2 知ることを求めてきた公害被害者――足尾銅山鉱煙毒事件から
3 積極的な無知生産――二つの水俣病事件から
4 新たな知へ向かう意志、無知へ引き戻す力
5 おわりに――動き出す無知へ
3 「田んぼ」の真ん中に建てられた基地――沖縄における無知の政治[西山秀史(前田暉一朗・岡井ひかる訳)]
1 序論
2 無知の生産を通して空白の空間を記述する
3 今日における過去の空間的消去――普天間基地をめぐる米国の公式言説
4 沖縄における無知と脱植民地化への闘争
4 「日本人」特権に起因する無知――日本人性に関する社会科学と無知の認識論の学際研究[佐藤邦政]
1 はじめに
2 日本人性とマジョリティ性の交差としての「日本人」特権
3 無知の本性と分類
4 日本人特権に起因する無知
5 結語
第Ⅳ部 「無知」の諸相
1 無知の権利[村上陽一郎]
2 古代ギリシア哲学の「不知/無知」[納富信留]
3 福島原発事故と放射線健康被害の不可視化の構造[柿原泰]
4 ホロコーストと同性愛者[弓削尚子]
5 カントの「黒」――合理的作為としての無知が顕わにする〈知〉としての「人種」[小笠原博毅]
6 民主主義と無知[大竹弘二]
7 COVID-19パンデミックと無知[美馬達哉]
8 AIの作り出す無知[直江清隆]
9 ジャン=ピエール・デュピュイの破局と無知[渡名喜庸哲]
10 経済学における「自然」の不可視化[桑田学]
11 ポストトゥルースと「科学否定論」[松村一志]
12 人間の条件としての無知――ミラン・クンデラと考える[須藤輝彦]
13 人新世の結果から要因、対策へ――環境問題における無知の構造[野坂しおり]
14 フランスにおける無知研究の展開[井上雅俊]
おわりに[塚原東吾]
無知学・アグノトロジーという言葉についての交通整理
本書のおさらい
今後の課題群――文化と価値の問題
索引
- 発売日:20250306
- 出版社:明石書店
- ISBN/JAN:9784750358956
