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  • 発売日:2025/03/19
  • 出版社:みすず書房
  • ISBN/JAN:9784622097006

政治思想・政治哲学

グローバル社会の哲学

グローバル社会の哲学

押村高
通常価格 4,950 円(税込)
通常価格 セール価格 4,500 円
セール 売り切れ
  • 発売日:2025/03/19
  • 出版社:みすず書房
  • ISBN/JAN:9784622097006
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商品説明
国際正義の生成は16世紀に端を発しているとされるが、それから400年以上の年月がすぎ、もはや当初の国際正義が前提としてきた世界の構造は崩れかけている。
いまや人間がデモクラシーに導かれて、国家のもとで道義的に生きることができるという仮説の妥当性は奪われつつある。さらには、グローバル企業・グローバル金融機関など、「主権的ではない主体」が国家を超えるパワーを持ち、世界各地で摩擦を引き起こしている。
今日のグローバル空間を舞台に国際正義が目指されるとき、国家主権やデモクラシー、そしてわれわれ市民の自己決定の手段はいかに変容するのか? そして、国際政治思想がグローバル空間を正しく捉えていくために、何が必要なのか?
国際正義論の第一人者が、国際政治思想における「現状維持バイアス」を乗り越えるためのラディカルな問題提起を行った本書は、グローバル空間を「社会」と捉え、思考し、哲学する礎となる書である。
目次
第1章 リアリストはなぜ現実から遠ざかるのか
はじめに
1 自然主義というリアリズム
2 自然主義と戦争原因
3 自然主義の継承と批判
4 リアリズムの非現実性
5 構造主義による現実からのあらたな乖離
6 構造主義における変化の位置付け
7 国際政治学が変化を受け容れにくい理由
おわりに

第2章 グローバル社会論は新たなパラダイムとなり得るか
はじめに
1 国家の外に社会は存在しないというテーゼについて
2 国際社会論とは――リアリストの発想から生まれたシステムと社会
3 英国学派のその後の貢献
4 国際社会論からグローバル社会論へ
5 グローバル市民社会の展望
6 市民権の行方
7 市民社会と批判理論
おわりに

第3章 「公共」は国家を越えるか
はじめに
1 グローバル公共性をめぐる論争――ノミナリズムとミニマリズムの克服
2 グローバル社会における公共性
3 グローバル公共政策の可能性

第4章 脱領域的な正義の構想
はじめに
1 国際正義の基本的性格
2 グローバル化と国際正義の限界
3 グローバルな正義の概念化のために

第5章 グローバル化というデモクラシーにとっての試練
はじめに
1 グローバル化とデモクラシー後退論
2 あらたな運動主体の探索
3 デモクラシーの内包と外延
4 国境を越えるデモクラシーに代表制は必要か
おわりに

第6章 集団的自己決定の行方――ローカルなものを活かすには
はじめに
1 デモクラシーを支えた二つの自己決定
2 戦後の自己決定ディスコースの後退
3 「決定の喪失感」が引き起こす問題
4 領土獲得という自己決定とその限界
5 自己決定領域の再編に向けて
おわりに

第7章 主権の新思考とは――EUのこころみ
はじめに――EUと主権論争
1 主権概念の戦略的な組み換え
2 統合と主権についての理論的説明
3 東アジアにおける主権ディスコース――ヨーロッパとの比較
4 統合による主権の強化?

第8章 コスモポリタニズムの現実性――グローバル化を背景に
はじめに
1 コミュニタリアンに対する擁
2 文化相対主義者に対する擁護
3 デモクラートとリベラルに対する擁護
4 世界国家と世界政府をめぐって

あとがき
初出一覧
索引
目次
第1章 リアリストはなぜ現実から遠ざかるのか
はじめに
1 自然主義というリアリズム
2 自然主義と戦争原因
3 自然主義の継承と批判
4 リアリズムの非現実性
5 構造主義による現実からのあらたな乖離
6 構造主義における変化の位置付け
7 国際政治学が変化を受け容れにくい理由
おわりに

第2章 グローバル社会論は新たなパラダイムとなり得るか
はじめに
1 国家の外に社会は存在しないというテーゼについて
2 国際社会論とは――リアリストの発想から生まれたシステムと社会
3 英国学派のその後の貢献
4 国際社会論からグローバル社会論へ
5 グローバル市民社会の展望
6 市民権の行方
7 市民社会と批判理論
おわりに

第3章 「公共」は国家を越えるか
はじめに
1 グローバル公共性をめぐる論争――ノミナリズムとミニマリズムの克服
2 グローバル社会における公共性
3 グローバル公共政策の可能性

第4章 脱領域的な正義の構想
はじめに
1 国際正義の基本的性格
2 グローバル化と国際正義の限界
3 グローバルな正義の概念化のために

第5章 グローバル化というデモクラシーにとっての試練
はじめに
1 グローバル化とデモクラシー後退論
2 あらたな運動主体の探索
3 デモクラシーの内包と外延
4 国境を越えるデモクラシーに代表制は必要か
おわりに

第6章 集団的自己決定の行方――ローカルなものを活かすには
はじめに
1 デモクラシーを支えた二つの自己決定
2 戦後の自己決定ディスコースの後退
3 「決定の喪失感」が引き起こす問題
4 領土獲得という自己決定とその限界
5 自己決定領域の再編に向けて
おわりに

第7章 主権の新思考とは――EUのこころみ
はじめに――EUと主権論争
1 主権概念の戦略的な組み換え
2 統合と主権についての理論的説明
3 東アジアにおける主権ディスコース――ヨーロッパとの比較
4 統合による主権の強化?

第8章 コスモポリタニズムの現実性――グローバル化を背景に
はじめに
1 コミュニタリアンに対する擁
2 文化相対主義者に対する擁護
3 デモクラートとリベラルに対する擁護
4 世界国家と世界政府をめぐって

あとがき
初出一覧
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