「死ぬこと」は終わりではありません。
もといたところに帰ることです。
私は、医療に従事していたとき、多くの人を見送ってきました。「死ぬこと」はなにか不吉で、考えたくないもの。少しでもそのことを考えると、大きな不安に襲われ、憂鬱になってしまう人が多いようです。
でも、大丈夫です。なにも心配いりません。「死ぬこと」は終わりではありません。もといたところに帰ることです。
この本では科学で説明できないこともお話ししますが、「そんなこともあるのかもしれない」くらいにとらえていただければと思います。それが、幸せに生きるコツなのではないかと思っています。そして、穏やかに安心して日々を過ごし、その延長線上の中に「死ぬこと」を受け入れていただければ幸いです。
矢作直樹
—CONTENTS—
第一章 命は、終わらない
第二章 感謝上手は、死に上手
第三章 みんな死ぬときは、ひとりです
第四章 お迎えが来る日まで、精いっぱい楽しむ
第五章 「死に上手」になるための準備
第六章 今の医療で「死に上手」になるために
第七章 「死ぬこと」は自然にまかせて
本書は、2020年12月に小社より刊行された 『「自然死」のすすめ』を加筆修正したものです。