作文や小論文は、ある事柄について、個人的な意見を書いた文章です。あなたの考えを読み手に伝えるために書くのですから、「作文は自由に書け」は間違いです。思ったことや感じたことを、ただ羅列したのでは、読み手は、あなたが何を言いたいのかわからず、「要するに何なの?」と思ってしまうでしょう。自分の考えをどのように述べるかは、理に適ったルールに従わなければならないのです。その基本が、(1)「要するに何」を決める、(2)それを支える理由として、何を詳しく書けばよいか考える、(3)(2)の「支える理由」を決めた後、「要するに何」を微修正する(支える理由が「要するに何」をしっかり支えているように)、そして、それから、(4)冒頭の段落を書き始める、という順序で書くことです。本書では、読み手を「なるほど」と納得させる文章の書き方を、2色刷りで、多くのイラストを用いてわかりやすく伝授します。