将軍頼家と北条氏の政争渦巻く鎌倉の地、
そこには人々の怨みや邪念から生じた邪悪な神が・・・・・・
人と精霊と神との関わりを描く時代ファンタジイ
人々の怨みや念が集まり生じた邪悪な存在、闇神は、巫女の生気を吸って流れ神を斬ることができるふた振りの刀、天恵と天佑を人界にもたらした。天恵は北条政子の弟時房の手にわたり、天佑は頼家に近い御家人高坂景秀が遠谷を襲って手に入れた。折しも幕府は、源頼朝が亡きあと二代目の将軍頼家と北条氏との確執が露わになっていた。遠谷から奪われた天佑を追って鎌倉にのぼった真人は、天恵を振るう時房に出会い、その屋敷に滞在したことから、北条一族と将軍頼家との争いに巻き込まれることに……。人と精霊と神の関わりを描く時代ファンタジイ。