京都府伏見にある美容室「ピース・オブ・ヘアー」を営む美容師・赤松隆滋さん。彼は、発達障がいのある子どもたちとの出会いをきっかけに、髪を切ることが苦手な子どものためのヘアカット「スマイルカット」を立ち上げました。発達障がいのある子どもたちの中にはじっとしていることが苦手だったり、感覚過敏があって、髪を切ることが難しい子が多いのです。
最初はその子が何を嫌がるか分からずに泣かせてしまったり、発達障がいへの理解が足りず、思ったようにカットができませんでした。
しかし、「見通しを立てる」というキーワードと、子どもたちとの関わりの中から得たヒントによって、時間を可視化するためのタイマー、ヘアカットの工程をわかりやすく子どもに伝えられる「絵カード」を使うといった工夫をし、スマイルカットの方法を確立させていきます。
それだけでなく、赤松さんは、「美容師法」の問題でスマイルカットが受けられない人がいると聞けば、京都府に協力をあおいだり、スマイルカットを広げるために戦隊ヒーローや絵本まで作ってしまいます…!
そんなパワフルな赤松さんによるスマイルカットの活動と、スマイルカットに対する熱い思いを紹介します。