エビデンスに基づく英語教育の可能性と課題
1990年初頭に広がった「エビデンスに基づく医療」の議論を受け、英語教育の世界においても、「エビデンス」に基づいた英語教育研究の必要性が盛んに言われるようになった。本書では、英語教育研究におけるエビデンス利用の可能性、意義だけでなく、その問題点についても厳しく問い直し、英語教育研究のパラダイムシフトを提案する。2016年出版『はじめての英語教育研究』の続編。英語教育研究者、とりわけ論文査読者必携。
<目次>
第1章 英語教育研究の新たな原則エビデンスについて考える前に
第2章 エビデンスで英語教育は変わるのかEBPP の基本概念の批判的検討
第3章 英語教育におけるメタ分析の重要性
第4章 メタ分析の調整変数とアウトカムを測る従属変数
第5章 よいエビデンスを得るためのリサーチデザイン外的妥当性・内的妥当性をいかに向上させるか
第6章 リサーチデザインを問うスタートラインで考えること
第7章 研究課題を問うどういう問いを立てるのか
第8章 測定モデルと共通変数を問うPK-Test を事例に
第9章 これからの英語教育研究のあり方を考えて
補 章 英語教育研究について微妙な話もしよう(座談会)