新宿スタイルはリアルしか歌わねえ──
マイク1本で頂点を競う純粋なるヒップホップの精神とそれを裏切るシーンの凶暴で陰惨なる現実。ビーフや騙し合いが渦巻く世界でラッパーは何を夢見るのか?日本語ラップを牽引するカリスマによる自伝的「ヒップホップ哲学」の誕生!
【ストーリー】
俺は新潟に生まれて新宿で育った。親族の会社が倒産して親父は没落、おふくろはアル中になった。最初に警察の世話になったのは小五のときだ。売春婦が警察と追いかけっこするような街でゲトーの究極を学び、中学では地区の不良たちからダーティーなストリートを知った。そして俺はラッパーになった。
【内容紹介】
ラッパー・漢 a.k.a. GAMIの初の自伝にして、日本のヒップホップシーンの壮絶なるリアルを描き出す前代未聞のドキュメント。
新宿のストリートで育ったMC漢が見た東京と日本の風景、強者ラッパーたちとの出会いや壮絶なるビーフ、凶暴な不良たちとのヒリヒリする関係、ラップの技術論からストリート・ビジネスとギャングスタ・ラップの真髄、そしてLIBRAとの繰り広げたビーフの最暗部までを赤裸々に語る。
日本社会に蔓延る矛盾を飲み込み、善と悪の彼岸でヒップホップの〈リアル〉を追求する「ヒップホップの哲学」にして、ゼロ年代以降の日本ラップ史に重要な足跡を残す証言多数。ファン必携の書!