リニア中央新幹線建設や日本国際博覧会に伴う新しいインフラ需要に沸く建設業界。その市場規模(建設投資額・2021年度)は62兆円、46万8千社、就業者数482万人という巨大産業です。5年連続で建設投資額は60兆円を超える一方で、深刻な人手不足や長時間労働問題という課題を抱えています。技能者ばかりでなく資格が必要な施工管理技士(現場監督)の不足や働き方改革に取り組むため、建設テックなどのITシステムを積極的に導入しDX化を進めています。本書では建設業界を土木と建築に大別し、巨大かつ重層的な産業の全貌やそれぞれのビジネスモデル、儲けのしくみを理解します。さらに、分業化された各業界で働く人の仕事内容や必要な資格などを知ることができます。2022年以降の業界展望を紐解く政策や法令の概要から、インフラや公共施設の老朽化対策など身近な問題まで、就活生はもちろん、新たなビジネスチャンスを探している人にも、気になる業界の最新動向がわかります。