言語学の入門テキスト。日本語と英語の具体例・実験例を見ながら,言語学の基礎理論とことばを科学的に理解する方法を学ぶ。
【主な目次】
Part 1 イントロダクション
1. ことばを操る--「気づいていない」のに「知っている」とは?
2. ことばを理論的に科学する 仮説を立てて検証するとは?
3. 心と脳の働きを調べる実験研究のための手法
Part 2 音の文法
4. 音の異同の認知 音素・異音とその処理
5. 「語」の中の音 日本語のアクセントと連濁
Part 3 語の文法
6. 同じ語の語形変化 屈折と二重メカニズム
7. 語から別の語を作る 派生語の構造と処理
8. 語の意味と構文 語の意味分解
Part 4 文の文法
9. 文の階層構造と二階建ての文日本語の使役文を中心に
10. 名詞句の移動 受身文の構造と処理
11. 節境界を越えた関係疑問文の構造
Part 5 ことばの使用の文法
12. 話し手と聞き手の関係 相手はどこにいる?相手はどう思っている?
13. 常識的な知識と意味 名詞の意味と世界知識
まとめに代えて
14. 手話から見る言語の普遍性と多様性聴覚を使う言語と視覚を使う言語