半世紀にわたって繰り広げられた南北朝の内乱は、社会の諸階層を巻き込み、きわめて広い地域に及んだかつてない大規模なものであった。『太平記』は、鎌倉幕府の滅亡から足利二代将軍義詮が没するまでの動乱の世を、社会の全体像を視野に入れつつ書き記そうと試みた作品である。『平家物語』と双璧をなす軍記物語の傑作を、劇画界の第一人者が迫真の筆致で描く!
〈目次〉
第一章 北条氏討伐計画ノ事
第二章 正中ノ変ノ事
第三章 資朝、俊基ノ斬罪ノ事
第四章 笠置落城ト武将楠ノ事
第五章 先帝ノ遷幸ト妖兆ノ事
第六章 大塔宮ノ正成再挙ノ事
第七章 千早城ノ合戦ノ事
第八章 義貞・高氏、謀殺ノ事
第九章 鎌倉幕府滅亡ノ事