『吾妻鏡』は鎌倉幕府の公用記録書である。治承四(西暦一一八〇)年四月から文永三(一二六六)年七月までの鎌倉幕府の事績が編年体で記されている。約十二年間分の欠落箇所があるが、それが意図的なものかどうかは不明。徳川家康も愛読したと伝えられており、中世武家社会の様子を知る上で、大変貴重な資料のひとつである。下巻では建久七(西暦一一九六)年の政変以降を描く。
〈目 次〉
第十四章 朝廷政変
第十五章 二代将軍
第十六章 蹴鞠百か日
第十七章 頼家謀殺
第十八章 時政失脚
第十九章 もずの早贄
第二十章 和田の乱
第二十一章 欣求浄土
第二十二章 右大臣実朝
第二十三章 上皇謀反
第二十四章 新時代