十世紀末、長年の他氏排斥の末に藤原道長は摂関政治の全盛を迎える。華麗な王朝絵巻が繰り広げられる一方、物怪や生霊が跳梁する時代でもあった。道長没後半年、平忠常が叛乱。力を失い始めた朝廷に対し、地方から寺社・武士勢力が擡頭し、歴史は中世へと転回していく。
原案執筆・義江彰夫
〈目次より〉
序章 栄華の陰に…
第一章 摂関政治の復活
第二章 道長の時代へ
第三章 花開く王朝時代
第四章 厭離穢土・欣求浄土
間章 欠けゆく望月
第五章 平忠常の乱
第六章 自立の動き、寺社勢力
付章 荘園の乱立
第七章 前九年の役から後三条親政へ
解説・佐藤信