20世紀の文豪がのこした断片80首を、自由律俳句のように味わう鮮烈なカフカ入門。
「ときおり体が八つ裂きになりそうな不幸を感じる」
「家族のなかで、他人よりももっと他人のように暮らしている」
「夕方、森へ。月が満ちている」
あのカフカの一行が、俳句に変身?!
カフカの短い断片を新たに訳し下ろし、小宇宙のような深みを楽しめる解説つき。
俳人・九堂夜想×頭木弘樹との対談では、俳句×カフカの共鳴を縦横無尽に感じられる一冊。
俳句になじみのない人も、カフカを深く味わいたい人にも、驚きの発見があるかも――