おしゃれに老いる、素敵に老いる、小さくて快適な暮らしのための、スッキリする断捨離。日本で何かと話題になる「老い」に、ドイツ人はどう向き合っているのか?
エコと言いつつ、節約をそこまでやるの? モノを増やさないドイツ流の工夫は? 若づくりはイタイの? 孤独死問題って実際はどうなの?
ところでお金は? 終の棲家は? 親の介護は? 遺産相続は大丈夫? 安楽死はどうなっている? お葬式はカジュアルでいい? そしてお墓はどうしよう?
日本とドイツを知り尽くした人気エッセイストが、本音インタビューをもとに「ドイツ式・老い支度」を綴る実用エッセイ。日本の私たちがなかなか気付かない「考えすぎずにさらりと老いるドイツの知恵」が満載!
飾らず、悩まず、合理的。それでも恋愛までしてしまう情の濃さとポジティブさをもつドイツ人。彼・彼女らの話を通して、歳をとることが怖くなくなる本。
理想の老いも、理想の介護も、理想の死に方も、世界中、どこにもありません。それでも元気に老いるヒントは、必ず見つかります。
【著者からのコメント】
「ドイツ人は老後についてどう考えているのか」を取材し始めた時、本当に話をしてくれるドイツ人が見つかるのだろうか……?と心配でした。でも企画の趣旨を話すと、ご自身やご家族のことを驚くほどオープンに話してくださいました。
ドイツも日本も超高齢化社会です。でも「年をとること」に対するスタンスはちょっぴり違います。特に「老いてからの恋愛」については、日本とかなり違うなと感じました。
私は日本に住んでいますが、ついこの間まで「老後」というものについて考えたことがありませんでした。でも気付けば自分はアラフィフ、団塊世代の母は70代後半です。そしてその母は地球の反対側のドイツで一人暮らしをしています。嫌でも「老後」というものに向き合わなければいけない時がついにやってきました。
『ドイツ人は飾らず・悩まず・さらりと老いる』では色んなドイツ人から話を聞き、それぞれの人生や生き方、そして「老いる」ということについて率直に語っていただきました。日本のみなさんにとっても、何らかのヒントになれば幸いです。
サンドラ・ヘフェリン