秋葉原でビルの警備員として働く三橋鵤(みはし・いかる)は、オタク趣味への情熱も枯れ、漫然と日々を過ごしている。毎日の唯一の希望は、同じビルに入っているメイド喫茶のメイド・鶴子さん。彼女を見かけるたび、恍惚とした気持ちになる。そんな彼女をオカズに自分を慰めていたことが、とあるきっかけで彼女本人にバレてしまった。しかし彼女はそれでも不自然なほどに鵤にやさしく接し続け、鵤はある時、彼女が抱える途轍もなく暗い闇と、罪を知ることにーー。トラウマと歪んだ愛が絡みあい、二人の物語が収束する先は、闇か光か。クライマックス第3巻。