第六地球宙域駐留軍所属の従軍複製僧兵で住職階級の「オショウ」こと「HTF-OB-03」。異世界に転生し依頼主のケイトとともに魔皇討伐の旅に出て、世界を救い英雄となった。
その後二人は、ラーガム国のロードシルト公から、魔皇の厄災から救われたことを祝う祭りへ招かれる。王は風評の良くないラーガムへの出立に難色を示すが、オショウにこの土地の真実を知ってほしいというケイトの願いもあって、二人は隊商に同行する形でラーガム領領へ旅立つ。道中で禅問答という名の謎かけ遊びをしながら、旅を続けるオショウとケイトだった。
一方その頃、かつてオショウとともに戦ったカナタと彼らの仲間になったラーフラは、中立地帯に城砦都市を築き、大樹界を開拓することを志していた。都市が形になってきたころ、二人の前に長剣を帯びたウィンザーという男が名乗り出る。カナタとラーフラの正体を知っていたウィンザーは、自家の名誉のためにとあるたくらみを企てていた。ラーフラを守るため、カナタはウィンザーと共に、オショウたちが向かっているはずのラーガムへ向かうこととなる……。