絵と文章が互いに広げあう21の物語。
この本は薄くて小さな本ですが、分厚い長編小説よりも、ずっと長い時間、ぼくたちを楽しませてくれることでしょう。永江朗(「この本のつかいかた」より)
さようなら。私はもうあなたのものではありません。たぶんもともとあなたのものではなかったのです空港、波、木漏れ日、女性……「ふりむく」というテーマで描いた松尾たいこの絵から、江國香織が文章を紡いだ21の物語。繰り返し読めば読むほど、自分だけのストーリー(ふりむく)まで動き出す、不思議な1冊。
※本書は2005年9月15日にマガジンハウスより刊行されたものに解説を加え、文庫化したものです。