すべては、「事件」とも報じられた1932年のダイヤモンド・ジュエリー展からはじまった。世界恐慌の影色濃きなか、パリ、フォーブルサントノーレの私邸でマドモワゼル・シャネルが初めて開いたこのジュエリー展は、圧倒的な絢爛さで、衝撃とともに人々を魅了する。それから80年。今尚世界中の女性を虜にするシャネルジュエリーの歴史を、約150点の貴重な写真、未公開図版、そして、シャネルと交流のあった著名人の証言とともに振り返る豪華ビジュアルブック。全編に溢れる途方もなく贅沢なジュエリーの数々と、シャネルその人の革新的な業績、そして生い立ちや恋愛遍歴の物語。読み物としての面白さと、資料的価値を併せ持った、最初で最後のブランドブックです。