建設当時、ピラミッド以来最大の建造物といわれたビルを創ったのは、日本人の血をひく建築家ミノル・ヤマサキだった。シアトルのスラム街で育ち、差別と偏見と戦いながら、世界を相手に建築の世界でのし上がって行った日系2世。しかし、その成功の裏では、四度の結婚を繰り返す華麗な女性遍歴、仕事漬けの毎日に崩れ行く家庭、度重なる病気と非道な事務所経営、日米の綿密な取材により忘れられた世界的な建築家の実像に迫る。
ニューヨークのシンボルだった世界貿易センタービルが、テロにより崩壊してから9年。
建設当時、ピラミッド以来最大の建造物といわれたビルを創ったのは、日本人の血をひく建築家ミノル・ヤマサキだった。
シアトルのスラム街で育ち、差別と偏見と戦いながら、世界を相手に建築の世界でのし上がって行った日系2世。しかし、その成功の裏では、四度の結婚を繰り返す華麗な女性遍歴、仕事漬けの毎日に崩れ行く家庭、度重なる病気と非道な事務所経営、日米の綿密な取材により忘れられた世界的な建築家の実像に迫るノンフィクション大作。
意外なところにミノルとサウジアラビアの接点もあって。
【著者紹介】
飯塚真紀子(いいづか・まきこ)
ジャーナリスト。大分県出身。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て、1987年渡米。
その後、ロサンゼルスを拠点に政治、経済、社会問題などさまざまな分野をカバーし、取材・執筆にあたる。
著書に『ある日本人ゲイの告白』『銃弾の向こう側』『そしてぼくは銃口を向けた』他、共著に『息子を犯罪者にしない11の方法』がある。