大嫌いな父親が、がんで余命1年と宣告された。過去に父から暴力を振るわれていた一人娘のヒトミは、なるべく介護に関わらずに逃げる道を模索する。しかし、要介護認定はなかなかおりず、他に頼れる親族もいないため、否応なしに介護に巻き込まれてしまう。病に冒されてもなお横暴な父の世話と、仕事や家事育児との両立に追われるヒトミは、次第に余裕がなくなっていく。残り少ない父との時間で、親子は歩み寄ることができるのか。最後にヒトミがたどり着いた答えとは……著者の介護実体験をもとに、ままならない親子関係と介護の現状を描いたセミフィクションコミック。