ここは紅劉(こうりゅう)帝が治める朱(しゅ)国。
その都・栄陽(えいよう)で評判の女性占術師・凜可馨(りんかしん)は謎に包まれている。
いつも御簾(みす)の向こうにいて姿が見えず、助手の翔夢鈴(しょうめいりん)に鑑定結果を耳打ちするだけなのに、
その占いは驚くほど当たると噂されている――。
しかし、実は凜可馨の正体は口が悪すぎる男性で、すべては翔夢鈴のプロデュースによるものだった。
ある日、ふたりのもとに後宮から使いがやってきた。
多額の謝礼に目がくらんだふたりは、正体を隠して後宮に仕官することになるが――!?
「執筆中につき後宮ではお静かに」続編コミカライズ!