大阪時代は賞レースを総なめにするも仕事は増えず
東京進出後もM-1準決勝で9回敗退するなど苦汁をなめ続けた
その間に妻は家を出ていき生活はどん底に……
泥まみれのM-1ラストイヤーで栄冠をつかんだ男の、魂の咆哮
誰かがM-1はスポーツだと言った
ふざけるな。殺し合いのデスマッチだろ
誰かがM-1は夢しかないと言った
ふざけるな。頂点より下は無名の墓場だわ
誰かがM-1は練習量だと言った
ふざけるな。死ぬ手前の致死量だよ
これで終わりなんだよ
最後の大会で最後の舞台かもしれないんだよ
今年最後……。M-1は芸歴上、今年で終わり
首つりの紐に手をかけないといけないのか
まだ死にたくねえ
生かしてくれ。決勝に行かしてくれ
【目次】
chapter1 お笑いに勝ち負けはある
chapter2 Welcome to hel l Tokyo
chapter3 エイエンなんてあるわけない
chapter4 慟哭の冠
chapter5 思い立ったが吉日