この地にはかつて神が訪れ、「神石」を十三の部族に与えたという。
人々の心をひとつに統一する力を持つ神石。
最後にただひとつ残った神石を手にした者が、「神北の王」となるのだ――。
ナツイが持つ翡翠の大珠に触れ、
真の人格と記憶を取りもどした青年・犀利 。
本来の野望を思い出したその男は〈鷺〉の隠れ里に火をかけ仲間を窮地に陥れる。
大珠の力で再び自分が愛していた犀利にもどすと誓ったナツイ
は、彼と共に朝廷の本拠・四方津の都へ向かう。
巨大な宮城、美しい装束。絢爛な都の人々と関わる中で、ナツイは神北に秘められた驚愕の真実を知る――。
少女は運命を変えられるのか? 古代和風幻想譚、慟哭の第2弾。
壮大な神北の地を舞台に繰り広げられる、残酷かつ愛おしい物語。
「神招きの庭」シリーズの著者が贈る、和風ファンタジーシリーズ、第1巻&第2巻同時発売!