◆あらすじ
栄国(えいこく)第八王女の春燐(しゅんりん)は絵を描くこと以外は興味がない変わり者。
王宮内で、腫れ物のように扱われている彼女に、争いが続く西の隣国、唐陀国(とうだこく)への輿入れが決まる。
到着早々の婚礼で初めて目にした王の鬼嶽(きがく)は、強面の武人だった。
しかも式に乱入した謀反人を一刀両断にする。
あまりの恐怖に周囲は凍り付くが、血しぶきを浴びた花嫁は言った。
「好きです、結婚してください」
前代未聞の告白からはじまる、風変わり夫婦の中華謎解き譚!
◆『禍姫(まがつひめ)の初恋 唐陀国後宮異聞』人物紹介
春燐(しゅんりん)
栄国第八王女。絵を描くことを好み、人間に一切興味なし。鬼嶽との出会いで様子が一変する。
鬼嶽(きがく)
唐陀国の現国王。冷酷無慈悲な武人と恐れられている。花嫁の春燐の異質さに気が付く。