大河内一楼(脚本家)推薦
「命の重さが変わるってことを、こんなにも残酷に切なく描けるなんて。」
宇垣美里(フリーアナウンサー・女優)推薦
「世界から弾かれた子どもたちが、夢見る平和の歪さよ。どうしたらこの子たちを抱きしめてあげられるのかずっと考えてる。」
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戦争と平和と、すべての銃を持つ子どもたちのためのSF
日本を逃げ出した少年/イェリコは、
戦火を嗤う彼女/リィ・レィと、
戦地で誓う彼/キトと、
戦傷を嘆く彼女/イフティンと、
戦場で踊る彼女/フィロメーナと、
出会った、家族になった。
南アフリカ出身の母と日本人の父を持つ小学生のイェリコは、学校でも家でも居場所が見つけられない。唯一熱中できたのはドローンレースだったが、トルコの大会で起きた爆弾テロ事件の実行犯として疑いをかけられ、ありとあらゆる個人情報をネット上に曝されてしまう。日本に居られなくなったイェリコは、母の遠縁を名乗るしかめ面の男・マルグッドと共に世界中を巡る旅に出る。そこで出会ったのは、歌声でドローンを制御する〈ミツバチ〉の少年少女たちだった。
装幀/越阪部ワタル
装画/syo5