母であることからの卒業、娘として母から卒業すること。臨床歴50年の第一人者が「母娘問題」の具体的な解決法を探る。子どもを産んだからといって、死ぬまで母である必要はない。夫婦が離婚によって解散するように、ある時、母からも卒業できればいい。これは難題で、一筋縄でいかないことも確かだ。娘にはもちろん、変わろうとする母親のためにも処方箋をしめす。文庫化にともない、「加害者」という観点から問題を見つめる新章、「『DV加害者プログラム』をとおして、多方面から加害者について考える」。さらに、著者と同じく臨床心理士・公認心理師である山崎孝明氏による解説「宣伝と愛」を追加。ロングセラー『母が重くてたまらない』の反響から生まれた、難問解決のための実践バイブル。