-
第2回 書店員が選ぶノンフィクション大賞2024
大賞作品発表
第2回 書店員が選ぶノンフィクション大賞2024 受賞作品は、三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)に決定いたしました。
「書店員が選ぶノンフィクション大賞」とは
丸善ジュンク堂書店をはじめ日本全国の書店員が、本年度中に発行されたノンフィクションのなかで最も「売りたい」と思う作品を選ぶノンフィクション大賞です。
2023年は第1回目なので「オールタイムベスト」という基準で大賞が選ばれました。
2023年「書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト」特設ページ
(hontoサイトへジャンプします)
2024年からは、その年ごとに年度ベストを選定いたします。このリストは、推薦された作品からノミネートされた40作品となります。
この中から、全国の書店員の投票により、今年の「書店員が選ぶノンフィクション大賞」受賞作品が決まります。
大賞受賞作品は、2024年10月18日頃に本サイト上で発表予定です。
ノンフィクション大賞ノミネート作品の選考基準
- ドキュメンタリーやルポルタージュだけでなく、記録文学、自伝、評伝、考察、紀行文、インタビュー集、回想録など広い範囲を「ノンフィクション」と定義
- 2023年6月~2024年5月に刊行されたものが対象
- 日本語書籍に限らず、海外作品の日本語翻訳書も対象
以上の条件で全国の書店員から推薦作品を募り、その中から販売可能な40作品を選出
ノミネート作品フェア
「第2回 書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」ノミネート作品フェアを2024年9月1日から開催いたします。
ノミネートされた40作品を実際にお手に取ってご覧ください。
開催期間
2024年9月1日(日) ~ 10月9日(水)
実施店舗
丸善ジュンク堂書店グループ店舗
※以下対象外店舗を除いた丸善ジュンク堂書店グループのhontoポイントサービス実施店舗が対象です。hontoポイントサービス実施店舗一覧はこちらからご確認ください。
※函館栄好堂および一部戸田書店(hontoポイントサービス実施店舗)を含みます。
対象外店舗
文具専門店(丸善 アトレ大森店 / 丸善 川越丸広店 / 丸善 プレス・アミワカバウォーク店 / 丸善プライムツリー赤池店)
hontoポイントサービス未実施店舗(丸善 立川伊勢丹店 / 丸善 丸広百貨店飯能店 / 丸善 浦和伊勢丹店 / 丸善 広島三越店 / ジュンク堂書店旭川医科大店)
その他(EHONS TOKYO、EHONS UMEDA、M.LEAGUE OFFICIAL SHOP 東京、M.LEAGUE OFFICIAL SHOP 大阪、Personal Lounge 丸善の三階)
※ジュンク堂書店 柏モディ店は、9月8日をもって閉店のため対象外となります。
hontoポイント10倍キャンペーン
対象商品・ポイント倍率
「第2回 書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」ノミネート作品フェア対象書籍のhontoポイントが10倍
対象者
対象店舗にてフェア対象商品をお買い上げの際、hontoカードまたはアプリカード(LINEマイカード)を提示された方
対象店舗
「第2回 書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」ノミネート作品フェア実施店舗
キャンペーンポイント付与時期
2024年10月上旬
注意事項
- キャンペーン対象は丸善ジュンク堂書店グループ店舗のみとなります。
- 他の商品と一緒にお会計された場合も、対象書籍のみがhontoポイント10倍になります。
- 本キャンペーンの付与ポイントはお買い上げ時の基本ポイントを含めて10倍です。
- キャンペーンポイントは付与月の3ヶ月後の月末まで使える期間限定ポイントとして付与いたします。
- 本フェアおよびキャンペーンは他のキャンペーンとは併用可能です。
- 本フェアおよびキャンペーンは予告なく変更・中止する場合があります。ご了承ください。
ノミネート作品
-
もしも世界からカラスが消えたら
松原 始(著) / エクスナレッジ(刊)
糞をよけようとして車に轢かれそうになったり、明け方の一鳴きで起こされたり……カラスなんて絶対いなくなっても困らない!!と思っていた。これを読むまでは。今は著者のカラス愛に刺激され、アンチから友人……までにはなれないけど、悪友くらいにはなれそう。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 松山三越店 / 文芸担当 / まりかとぅん)
-
動物たちは何をしゃべっているのか?
山極 寿一, 鈴木 俊貴(著)/ 集英社(刊)
鳥の言葉を解明してほぼ鳥になった動物言語学者・鈴木俊貴氏と、群れの中で過ごしてほぼゴリラになった霊長類学者・山極寿一氏による対談本。想像以上に動物たちの意思疎通が複雑で豊かなことにわくわくします。読後はいつもより鳥の声の解像度が上がるかも!?
書誌情報はこちら(丸善 スマーク伊勢崎店 / 副店長・文具担当 / 書肆本屋書店)
-
カレー移民の謎
日本を制覇する「インネパ」
室橋 裕和(著)/ 集英社(刊)
いつしかどこでも目にするようになったインドっぽいカレー屋さん。インネパと呼ばれるネパール人がやっているカレー屋の謎に迫る。読み進めれば産業の乏しいネパールと、バブルを経て斜陽にある日本の社会情勢が浮き彫りになる。色々と考えさせられる一冊。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 池袋本店 / 文庫・新書担当 / カレースキー)
-
ダチョウはアホだが役に立つ
塚本 康浩(著)/ 幻冬舎(刊)
涙が甘くておいしいなんて、卵からは抗体がとれるなんて。
ちょっと設定もりこみすぎじゃない?
思わずそうつっこみたくなるほど、ダチョウの情報が濃い。
この鳥の生態に特に興味がある訳ではなかったのに……、私は今ダチョウ雑学を吹聴したくてたまらない。書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 福岡店 / 副店長・文庫・新書担当 / Y.Y.)
-
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅 香帆(著)/ 集英社(刊)
自分も社会人になって本を読む機会がめっきり減ってしまった。そんな読書人たちの悲痛な思いを深掘りした1冊だ。
これを読めば仕事と読書を両立する方法が見つかるかも!忙しい社会人必読の一冊です。書誌情報はこちら(丸善 日本橋店 / 芸術担当 / H.S.)
-
死の貝
日本住血吸虫症との闘い
小林 照幸(著)/ 新潮社(刊)
謎の病に苦しむ人々を救うべく、医師たちが100年以上かけ連綿と人から人へ「未来」を託して闘い続けた歴史。死と隣り合わせで生活せざるを得ない当事者たちの苦難や思い。時代を越え、病の原因に迫っていく過程。読む手が止まらなくなります。
書誌情報はこちら(未来屋書店 / C.F.)
-
夜明けを待つ
佐々 涼子(著)/ 集英社インターナショナル(刊)
悪性の脳腫瘍を患い、療養中のノンフィクション作家がこの10年に書き溜めたエッセイ&ルポルタージュを収録。常に生と死に対する真摯な姿勢を保つ文章は読み応えがある。著者が直面する自分の死に対する思いを書いたあとがきには感動そして涙!
書誌情報はこちら(桑畑書店 / S.K.)
-
イランの地下世界
若宮 總(著)/ KADOKAWA(刊)
10代からイランにハマり「イラン人に人生の楽しみ方を教わった」著者による、実体験に基づいたイラン愛あふれる考察の数々がとにかく面白い。「世界に類を見ない大の親日国」イランにもっと関心を寄せていきたくなった。
書誌情報はこちら(MARUZEN&ジュンク堂書店 関西外商部 / 事務 / A.O.)
-
アメリカは自己啓発本でできている
尾崎 俊介(著)/ 平凡社(刊)
自助努力系、引き寄せ系、ポジティブ系、一口に自己啓発本といってもその種類は様々。文学研究の中では異端とされ、軽く見られがちな自己啓発本ですが、その流行を読み解くことで見えてくるのは、アメリカという国の歴史なのです。著者の研究の結晶をぜひ。
書誌情報はこちら(丸善ジュンク堂書店 営業本部 / Y.T.)
-
あらゆることは今起こる
柴崎友香(著)/ 医学書院(刊)
柴崎さんの小説特有の、過去・現在・未来が溶け合うような時間の流れ。その世界の秘密が少しだけわかった気がした。本書は、ADHDと診断された柴崎さんの眼から見る世界のありようを綴った1冊。「言葉」でどこまでやれるかという眼差しに射抜かれる。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 池袋本店 / 文芸担当 / M.I.)
-
ヴィクトリア朝時代のインターネット
トム・スタンデージ(著)/ 早川書房(刊)
19世紀に登場したインターネットの先駆け、電信の発明史。フランスの修道院での実験の話は、かなり体を張っていて驚きです。今、通信技術が当たり前にあることに感謝したくなります。
書誌情報はこちら(丸善 アスナル金山店 / 社会担当 / Y.N.)
-
まちのねにすむ
原 啓義(著)/ みらいパブリッシング(刊)
銀座、上野、池袋、新宿、渋谷。都心に生息するネズミたちの生活を取材したノンフィクション写真集!常に死と隣り合わせのネズミたち、だからこそ、今日も必死に生きている。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 池袋本店 / 芸術担当 / H.S.)
-
ミニシアター再訪〈リヴィジテッド〉
都市と映画の物語 1980-2023
大森 さわこ(著)/ アルテスパブリッシング(刊)
かつて大きな熱量を持っていたミニシアターが今、次々に消えている。様々なミニシアター関係者のもとを訪れ、ミニシアターの過去と現在を綴る紀行文は、一見冷静な筆致ながら、夢を見た後のような複雑な感情の手触りに満ちている。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 池袋本店 / 芸術担当 / H.S.)
-
めざせ!ムショラン三ツ星
刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシつくります
黒柳 桂子(著)/ 朝日新聞出版(刊)
刑務所栄養士が男子刑務所で受刑者と一緒に、受刑者の食事を作る。恐ろしい思いをした、等は何もなく、ほのぼのとしたやり取りの日々が描かれている。食生活と犯罪には因果関係があるらしい。誰にでも「食」は大切なことなのだな、と改めて実感した1冊。
書誌情報はこちら(戸田書店 長岡店 / 文芸・人文・社会担当 / yukie.m)
-
モールの想像力
ショッピングモールはユートピアか
大山 顕(著)/ 本の雑誌社(刊)
みんな大好きなショッピングモール。それを様々な角度から考察してみた類書のない1冊。収録されている漫画「イオンにみせられて」(もぐこん著)はなかなかの一品!モールが好きな方、モールで働いている方、モールに行かざるを得ない方、是非、一読を!
書誌情報はこちら(丸善 日本橋店 / 書籍グループ長 / K.I.)
-
怪物に出会った日
井上尚弥と闘うということ
森合 正範(著)/ 講談社(刊)
27戦27勝、4団体統一世界王者、4階級制覇…いくら並べ立てても井上尚弥という「怪物」を描写しきれない。悩んだノンフィクションライターは、怪物に負けた男たちに焦点を当て、話を聞くことで「怪物」を浮き彫りにしていく。
書誌情報はこちら(丸善 高島屋大阪店 / 店長 / H.H.)
-
死なれちゃったあとで
前田 隆弘(著)/ 中央公論新社(刊)
死なれちゃった経験のある人、ひとりで喪失感を抱えたままの人、いつか死を迎える人へ。著者は人より多いかもしれない死なれちゃった現実を、正直に見たままに、言葉に起こす。大切な心情がどのような経過をたどって変化していくのか、一緒に体験してみませんか。
書誌情報はこちら(丸善 八尾アリオ店 / 店長 / S.O.)
-
常設展へ行こう!
奥野 武範(著)/ 左右社(刊)
マティスが来た!モネが来た!キリコが来た!企画展で行くことが多い美術館だけど、それぞれの美術館のこだわりが詰まった常設展も見なくちゃ損!この本を読めばあなたもきっと常設展に行きたくなる!
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 池袋本店 / 芸術担当 / H.S.)
-
大阪偕星学園キムチ部
素人高校生が漬物で全国制覇した成長の記録
長谷川 晶一(著)/ KADOKAWA(刊)
キムチ部を作ろう!と、思い浮かぶ事もすごいですが、“おもしろそう!”で、こんなにも人が集まるとは!顧問と生徒さんの関係性、そして地域との交流が興味深いです。この本が気になったのなら、迷わず読めよ、読めばわかるさ。目頭が熱くなります。
書誌情報はこちら(リブロ 江坂店 / F.K.)
-
セカンドキャリア
引退競走馬をめぐる旅
片野 ゆか(著)/ 集英社(刊)
競馬を見ていればいずれ誰しも、「引退馬の行く末」という現実に向き合わざるを得なくなる。「経済動物」という軛(くびき)を超えて馬の余生に携わる人々の姿と、その背中を押す新たなムーブメント。引退競走馬支援の「いま」と「これから」を見つめる一冊。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 店長 / M)
-
デオナール
アジア最大最古のごみ山
ソーミャ・ロイ(著)/ 柏書房(刊)
ごみを食べて生きろと言われたら…。ごみ山で命を脅かされながらも、そこで生きる人たちが命の火を灯し続ける場所はごみ山の他にはない。「お金が咲いたらすぐおまえにあげるよ」と際限なくものをつくり、巨大な山となるまでごみを捨て続ける人間とは、何なのか、考えさせられる。
書誌情報はこちら(MARUZEN&ジュンク堂書店 福岡店 / 文芸担当 / C.M.)
-
パンクの系譜学
川上 幸之介(著)/ 書肆侃侃房(刊)
パンクは思想だというのは後付けでなく原点である。たとえ仕掛け人がいたとしても、パンクロッカーたちはそれを無自覚で実践していたのだ。粗暴で攻撃的な音楽スタイル、ファッションを学術的に捉えることがこれほど豊かな試みだったとは!
書誌情報はこちら(ときわ書房 志津ステーションビル店 / 店長 / T.H.)
-
自分とか、ないから。
教養としての東洋哲学
しんめいP(著)/ サンクチュアリ・パブリッシング(刊)
東大卒エリートの著者が、無職になって離婚して、実家の布団にくるまって「この虚無感、一体どうすりゃいいんだ!」と、縋った先は東洋哲学だった。ブッダの無我、龍樹の空、老・荘の道、達磨の禅、親鸞の他力、空海の密教を独断で解釈。誰でも悟れるこの一冊。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 松坂屋高槻店 / 事務 / タオ)
-
当事者対決!心と体でケンカする
頭木 弘樹, 横道 誠(著)/ 世界思想社(刊)
潰瘍性大腸炎当事者の頭木さんと発達障害当事者の横道さんがお互いにインタビューをしている。当事者の苦労や生きづらさは大変だと感じながらも体験に感心し、病気や特性を持って生きること、ひいては他者のことをもっと想像しなければと考えさせられる。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店 / 社会・人文担当 / M.M.)
-
日本一長く服役した男
NHK取材班杉本宙矢・木村隆太(著)/ イースト・プレス(刊)
「無期懲役」は、果たして本当に必要なことなのでしょうか?あまりにも、刑務所での生活が長いと、自分が何故、ここにいるのか?が分からなくなるのであれば、それは罪を償っていると言えるのだろうか?司法の難しさを感じました。
書誌情報はこちら(リブロ 江坂店 / F.K.)
-
ブラック・チェンバー
米国はいかにして外交暗号を盗んだか
H・O・ヤードレー(著)/ KADOKAWA(刊)
1929年に閉鎖されるまでの16年間の米国暗号解読室「ブラック・チェンバー」の奮闘を描く。色仕掛け、窃盗、当時の暗号の解き方、美人スパイを捕まえろ!等、スリルとサスペンス要素がいっぱい!なにより、日本の暗号も解かれてしまってトホホですよ!
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 社会担当 / おじ)
-
虐殺のスイッチ
一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?
森 達也(著)/ 筑摩書房(刊)
私たちが直面している危機的な状況から目を逸らさないこと。世界がどれだけ残酷であろうと、著者は一貫して「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」と訴えかけている。一つ一つの言葉が深く突き刺さり、頭から離れない。
書誌情報はこちら(丸善ジュンク堂書店 / 経理財務部 / チキンクラゲ)
-
実母と義母
村井 理子(著)/ 集英社(刊)
母について何も想いを馳せること無く生きられるだろうか。実母と娘という関係で出会った女性と、義母と義娘の関係で出会った女性の、二人の「母」が見事に描かれている。昭和を生き抜いた女性たちの話。家族という関係の唐突さ、脆さ、そして温かさが胸に迫る。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 副店長 / MT)
-
上野アンダーグラウンド
本橋 信宏(著)/ 新潮社(刊)
北の玄関口と言われた昭和の中心地もいまや「日本一カオスな街」とコピーのつく魔境です。しかし、それは画一化された街の多い中、最大級の賛辞ともいえるでしょう。文化の香りと猥雑な空気が表裏一体となって存在する街、上野へようこそ!
書誌情報はこちら(丸善 日本橋店 / 文庫担当 / kzm)
-
動物のひみつ
アシュリー・ウォード(著)/ ダイヤモンド社(刊)
人間社会にも通じるテーマを通して、動物たちの行動の理由やメカニズムを探究していく。動物たちはどのようにして協力し合って生きているのか、最新の研究成果に基づいて解説する。子供から大人までが夢中で読める動物の世界観を垣間見る1冊。
書誌情報はこちら(戸田書店 長岡店 / 店長 / しまうま)
-
あぶない刑事インタビューズ「核心」
高鳥 都(著)/ リットーミュージック(刊)
中学生の頃、毎日のように「あぶない刑事」の再放送を見ていたため、日本で一番かっこいい男は舘ひろしだと思いこんでいた。本書を読んで熱狂的な気分が蘇り、むかし買ったDVDを全部見直すという作業に突入してしまった。今見ても、やはりかっこいい。
書誌情報はこちら(丸善ジュンク堂書店 システム部 / I.N.)
-
インティマシー・コーディネーター
西山 ももこ(著)/ 論創社(刊)
『哀れなるものたち』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーン、圧倒的怪演の影にはインティマシー・コーディネーターの存在が!昨今話題になっているこの職業の当事者が日本の撮影現場の現在を記す。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 池袋本店 / 芸術担当 / H.S.)
-
「やさしさ」の免罪符
暴走する被害者意識と「社会正義」
林 智裕(著)/ 徳間書店(刊)
時には人の命すら奪う情報災害は、往々にして「やさしさ」という正義によっても引き起こされる。本書は福島を取り巻く言説を中心とした情報災害について取り上げた本だ。メディアやSNSの情報に我々がどう向き合うべきなのかについても考えさせてくれる。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 三宮店 / コミック担当 / S.K.)
-
ジュリーがいた
沢田研二、56年の光芒
島崎 今日子(著)/ 文藝春秋(刊)
昭和のアイコンともいうべき沢田研二。70歳を超えた今も精力的にライブ活動を続けている。「アイドル歌手」であり続けることに対する徹底したプライドや仲間への友情など、これまで描かれなかったスターの内面を丁寧に紐解いていく。
書誌情報はこちら(丸善 高島屋大阪店 / 店長 / H.H.)
-
なめらかな人
百瀬 文(著)/ 講談社(刊)
未だにふいに、この作品からしか感じなかった空気感がふわりと蘇り、ようやくに「読み終わった」気になるときがある。私と百瀬文さんの感性は、おそらく全然違う。けれど、だからこそという意味で、「気づき」がたくさんあった作品だった。
書誌情報はこちら(田村書店 吹田さんくす店 / N.M.)
-
自炊者になるための26週
三浦 哲哉(著)/ 朝日出版社(刊)
料理は、人間が身近にできるちょっとした創造行為だと改めて感じる一冊。明日からちょっとお得に生きられるかも。料理書はあまり読まない、という方にこそ読んでほしい。
書誌情報はこちら(丸善 八尾アリオ店 / 副店長 / ロベルト本郷)
-
戦雲
要塞化する沖縄、島々の記録
三上 智恵(著)/ 集英社(刊)
「要塞化する」とは、誇張でも比喩でもない。有象無象の「情報」を適当に与えられている間に民主主義は地に落ち、荒野となって久しい。まずはこの国で、何が進行しているかを知らねばならない。この現実から眼をそむけた先に、「自由」などないのだから。
書誌情報はこちら(ジュンク堂書店 上本町店 / 店長 / R.I.)
-
母がゼロになるまで
リー・アンダーツ(著)/ 河出書房新社(刊)
この「母」のように、困難を抱えて生きる人は世の中に大勢いて、その周囲で困惑する人も多いのだろう。原因がわからないまま、なぜ?を繰り返している人たちに、ひとつのケースとして広く読まれてほしいと思う。
書誌情報はこちら(星野書店 / N.S.)
-
鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々
鈴木 敏夫, 押井 守(著)/ DU BOOKS(刊)
これは面白い!こんなに興味深い2人の哲学が!これはただの対談ではない、作品作りの金言集。クセの強い2人が熱き思想・制作論のぶつけ合いも「悪友」だからこそ一切忖度なし。日本アニメ界の重鎮が歩んできた軌跡とアニメ映画のこれからについて語り尽くす!
書誌情報はこちら(丸善 四日市店 / 文芸・文庫担当 / M.K.)
-
虎の血
阪神タイガース、謎の老人監督
村瀬 秀信(著)/ 集英社(刊)
なぜ阪神タイガースにはグラウンド外での「お家騒動」がつきものなのか?そのルーツは約70年前にあった!わずか33試合でグラウンドを去った「謎の老人監督」岸一郎の正体を追って、ついに著者は阪神タイガースの特異性の理由にたどり着く!
書誌情報はこちら(八重洲ブックセンター 営業推進グループ / T.U.)