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2025-03-21

【2025年】おすすめのホラー小説ランキングで紹介!|怖い小説好き必見

「ホラー小説」と聞いて、あなたはどんな作品を思い浮かべるでしょうか?背筋が凍るような怪談話、残酷な描写が特徴のスプラッター小説、あるいは現実と虚構の境界線が曖昧になるサイコホラー…。ホラー小説は、読者に多様な恐怖体験を提供してくれる、奥深いジャンルです。
本記事では、2025年最新のおすすめホラー小説をランキング形式で紹介します。きっと、あなたを「恐怖のどん底」に突き落とす、お気に入りの1冊が見つかるはずです。

ホラー小説とは

ホラー小説は、読者の恐怖心を刺激することを目的とした小説の総称です。怪談・心霊現象・超常現象・人間の内面に潜む狂気など、扱うテーマは多岐にわたります。映像作品とは異なり、文章のみで恐怖を表現するため、読者の想像力が大きくかき立てられる点が特徴です。

ホラー小説の魅力
・読者がイメージを補完することで生まれる「静かな恐怖」
・多彩なジャンル(怪談系、スプラッター系、サイコホラー系、モキュメンタリー系など)
・視覚情報に頼らないからこそ、読み進めるたびに増幅していく不安感

最近のホラー小説の「トレンド」

近年はネットやSNSの普及、日常生活を舞台にした怪異、ドキュメンタリー手法を取り入れた「モキュメンタリー」など、ホラー小説のスタイルがより多様化。読者参加型の作品や、リアルなレポート調で進むストーリーなど、映像化を前提とした作品も増えているのが特徴です。

Z世代に人気のホラー作家

Z世代(主に1990年代後半〜2000年代生まれ)から支持されるホラー作家の特徴として、SNSやYouTubeなどでの発信力が挙げられます。身近な怪談や独特の語り口でファンを獲得し、ネット上で話題になったのちに書籍化されるケースも少なくありません。

SNSで話題のホラー作品

SNS上で「バズる」ホラー作品は、短い文章やコミック、動画などで「怖さ」を端的に表現しているのが特徴です。特に、リアリティがある「間取りホラー」や「日常侵食系ホラー」は、ポストやそれに続く返信などで考察が盛り上がりやすく、さらに注目度が高まっています。

海外で人気のホラー翻訳作品

海外ホラーには、その国独自の文化や民族性が色濃く反映されており、読み慣れた日本のホラーとは一線を画す新鮮な怖さが味わえます。近年は北欧やアジア圏の新進作家によるホラー翻訳作品も、ネットを中心に人気が拡大しています。

怖いだけじゃない、ホラー小説おすすめランキングTOP10【2025年最新版】

ここでは、2025年最新の注目作を中心に「ホラー小説のランキング」として10冊ピックアップしました。身の毛もよだつような怖い小説、おすすめのホラー小説をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

順位

作品名

著者名

1位

背筋

2位

小田雅久仁

3位

雨穴

4位

上條 一輝

5位

北沢 陶

6位

芦花公園

7位

寝舟 はやせ

8位

真島 文吉

9位

今村 昌弘

10位

澤村伊智

1位:近畿地方のある場所について

近畿地方のある場所について
近畿地方のある場所について

近畿地方のある場所について

著者
    背筋

KADOKAWA

¥1,300
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
商品詳細

とある地域にまつわる数々の言説を丹念に紡ぎ、事実とフィクションの境界を曖昧にすることで、不気味なリアリティを生み出しています。舞台が具体的でありながらも、どこにでも通じるような根源的な恐怖があるのが特徴です。

おすすめポイント
・人里離れた「辺境」という舞台設定が読者の想像力をかき立てる
・地方特有の風習や文化を絡めた独自の世界観

こんな人におすすめ
・日常を忘れて物語に没入したい方
・ベストセラーや話題作を追いかけたい方

2位:禍

禍
禍

著者
    小田雅久仁

新潮社

¥1,700
セカイの底を、覗いてみたくないか? 孤高の物語作家が放つ、中毒不可避の悪魔的絶品集。恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体 (「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!
商品詳細

「このホラーがすごい!2024年版」で1位に輝いた衝撃作。人体をモチーフとした強烈な恐怖描写や、心理的にじわじわと迫る演出が読み手の神経を削ります。軽いホラーでは物足りない方にこそ味わってほしい、濃厚な作品です。

おすすめポイント
・五感を刺激するような描写で、読んでいるだけで不快感と恐怖が止まらない
・登場人物の内面を生々しく描いており、「精神的ホラー」の要素も強い

こんな人におすすめ
・「重め」のホラーを探している方
・読後にどっと疲れるようなインパクトを求める方

3位:変な家2

変な家2 11の間取り図
変な家2 11の間取り図

変な家2 11の間取り図

著者
    雨穴

飛鳥新社

¥1,500
雨穴最新作!『変な家』第2弾!
14万字超、完全書き下ろし!
あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか?
前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが
不可解な間取りの謎に挑む。
1「行先のない廊下」
2「闇をはぐくむ家」
3「林の中の水車小屋」
4「ネズミ捕りの家」
5「そこにあった事故物件」
6「再生の館」
7「おじさんの家」
8「部屋をつなぐ糸電話」
9「殺人現場へ向かう足音」
10「逃げられないアパート」
11「一度だけ現れた部屋」
後編「栗原の推理」
すべての謎が一つにつながったとき、きっとあなたは戦慄する!
商品詳細

前作『変な家』で話題となった「不可解な間取り」の謎がさらにスケールアップ。フリーライターと設計士のコンビが再び怪現象に巻き込まれます。前作の伏線回収もあり、続編ならではの深みが楽しめる作品です。

おすすめポイント
・間取り図を見ながら恐怖を想像する「空間ホラー」ならではの臨場感
・前作を読んでいなくても十分楽しめるが、通して読むとさらに面白い

こんな人におすすめ
・住居や家屋にまつわる恐怖に興味がある方
・謎解きや考察が好きな方

4位:深淵のテレパス

深淵のテレパス
深淵のテレパス

深淵のテレパス

著者
    上條 一輝

東京創元社

¥1,500
ホラーとして娯楽小説として、
非常に高いレベルでまとまっていた。――澤村伊智

息長く活躍してくれそうな期待を抱かせる、
大器である。――東雅夫

両選考委員大絶賛の創元ホラー長編賞受賞作

あなたが、呼ばれています。
あなたには、その声を聞くことができません。
私は、暗い水の底にいます。
暗く、危険な場所で、あなたを待っています。
私は、姿かたちを変えて、あなたの前に現れる。
とても、醜い姿で。
恐ろしい私の姿を見たあなたは、
正気を保っていられなくなるかもしれません。
私は、そうなることを狙っています。
……あたなに伝えておきます。
それが、私にできる唯一のことだからです。
光を、絶やさないでください。
(『ある女子学生の怪談』より抜粋)

「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水――あの時聞いた”変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが……選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。
商品詳細

ある日突然、不気味なテレパシーを受け取るようになった主人公が、徐々に現実の境界を壊されていく恐怖を描きます。オカルト要素とサイコホラー要素が融合し、ラストでは驚愕の展開が待ち受けています。

おすすめポイント
・じわじわ侵食される精神描写が巧みで、読者も一緒に不安な気持ちになる
・ラストの「落差」が強烈で、後味の悪さがクセになる

こんな人におすすめ
・オカルト系が好きだけど、心理的な恐怖も味わいたい方
・ホラー初心者だが、インパクトのある作品にチャレンジしてみたい方

5位:をんごく

をんごく
をんごく

をんごく

著者
    北沢 陶

KADOKAWA

¥1,800

嫁さんは、死んでもまだしばらくにうろついているんだよ――

大正時代末期、大阪船場。 画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいけば、「あたりは普通の霊とは違う」と警告を受ける

顔の存在しない「マキエリ」と出会う。
エリマキは死を存在していない霊を喰って生きていると言い、
倭の霊を狙うが、真っ当な「何か」に阻まれてしまう
。を検討中、忌まわしい意見に決断する――。

家に、死んだはずの妻いる
史上初の三冠受賞作!




商品詳細

大正時代の大阪が舞台の怪談。ノスタルジックな街並みの風情と、あの世とこの世が交錯する異様な雰囲気が融合しています。史上初の三冠受賞にふさわしい重厚な物語は、単なるホラーにとどまらず、文学的な味わいも深い作品です。

おすすめポイント
・独特の言い回しと美しい文体で「恐怖」を描く新感覚
・大正ロマンの雰囲気が好きな方に刺さる世界観

こんな人におすすめ
・関西出身の方や、大正ロマンが好きな方
・ホラー要素と文学的美しさを同時に楽しみたい方

6位:食べると死ぬ花

食べると死ぬ花
食べると死ぬ花

食べると死ぬ花

著者
    芦花公園

新潮社

¥1,700
絶対に、それを■■■はいけない。ページをめくるごとに後悔が増す戦慄ホラー。最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。三つの約束さえ守れば、息子が帰ってくるというが……。「もう本当に最悪でした、もちろん褒め言葉」「吐きそうなくらい嫌な話」連載時から話題沸騰! デビュー作でネット民を震撼させたホラー界の気鋭が描く、血と涙で彩られる美しき地獄。
商品詳細

「吐きそうなくらい嫌な話」「最悪だけど最高のホラー」といった評価が目立つほど、読後に強い不快感と恐怖感が残る問題作。追い詰められていく人間の姿を描き、嫌悪感と興味がせめぎ合う独特の世界が展開します。

おすすめポイント
・イヤミス(読後感が非常に悪いミステリー)の系譜を継ぐような強烈なストーリー
・読者の精神を削り取るような感覚を与えながらも、先が気になってやめられない中毒性

こんな人におすすめ
・強烈な読後感を求めるホラーファン
・感情を揺さぶられる作品が好きな方

7位:入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください

入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください
入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください

入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください

著者
    寝舟 はやせ

KADOKAWA

¥1,300
実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。
雇用の条件は『隣人と必ず仲良くすること』。
他に行き場のないタカヒロはマンションに流れ着くが、待っていたのは明らかに人間ではない『隣人』だった。

「これは友達から聞いた話なんだけどね」
すでに23人が逃げ出したらしい部屋で、タカヒロはベランダ越しに怪談好きの隣人の話を聞くことに。
返答一つ間違えられない緊迫感の中、架空かと思われた怪談の内容は次第にタカヒロを取り巻く現実とリンクしていき――。
商品詳細

マンションの隣人が人間ではない存在だったら…。一見、日常生活を扱った「ゆるい」ホラーに思えますが、そのリアルさと隣人トラブルの恐怖に背筋が凍ります。部屋にいるときほど、この物語を思い出してしまうかもしれません。

おすすめポイント
・「普通の生活」の中に紛れ込む不気味さがリアルで、読後に自分の近隣も疑いたくなる
・Web発ならではのスピーディーな物語展開で一気読み可能

こんな人におすすめ
・「日常侵食系」ホラーが好きな方
・スキマ時間にサクッと読めるホラーを探している方

8位:右園死児報告

右園死児報告
右園死児報告

右園死児報告

著者
    真島 文吉

KADOKAWA

¥1,300
明治二十五年から続く政府、軍、捜査機関、探偵、一般人による非公式調査報告体系。右園死児という名の人物あるいは動物、無機物が規格外の現象の発端となることから、その原理の解明と対策を目的に発足した。
商品詳細

不条理な世界観が特徴的な作品で、読む人によって解釈が異なる「怪作」。妖しく、そして恐ろしく、言葉にできない不気味さにじわじわと心が囚われる…。「ホラー小説を読み慣れた自分も初めての感覚だった」という声が多い異色の作品です。

おすすめポイント
・従来のホラーとは違う「言い知れぬ恐怖」に出会える
・ストーリーの解釈が読者に委ねられ、考察が止まらない

こんな人におすすめ
・変わり種のホラーを探している方
・自分なりの「読み解き」を楽しみたい方

9位:でぃすぺる

でぃすぺる
でぃすぺる

でぃすぺる

著者
    今村昌弘

文藝春秋

¥1,800
『屍人荘の殺人』の著者が仕掛ける
ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ

小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。
ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、〝掲示係〟に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。

優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。
マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。つまり、自殺の可能性はなく、マリ姉を殺した犯人が雪が積もる前に凶器を持ち去ったはず。犯人はまだ捕まっていない。

捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。警察がこの怪談に注目することはなかった。そして、マリ姉に怪談を集める趣味がなかったことをサツキはよく知っている。

マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。
そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。

死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか? 三人の〝掲示係〟が挑む小学校生活最後の謎。
こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。
商品詳細

主人公は小学生ながら、ジュブナイル要素・オカルト要素・ミステリー要素が絶妙に絡み合い、子ども向けとは思えないほど重厚なストーリーが展開します。恐ろしさに加え、成長ドラマ的な感動もある、まさに「大人もハマる」ジュブナイルホラーです。

おすすめポイント
・親子で読みやすいが、大人も満足できる本格的なホラー&ミステリ構成
・ラストで胸が熱くなるような盛り上がりがあり、読後の余韻が長い

こんな人におすすめ
・子どもと一緒に読めるホラーを求めている方
・ホラーとミステリー両方を楽しみたい方

10位:斬首の森

斬首の森
斬首の森

斬首の森

著者
    澤村伊智

光文社

¥1,800
わたしは今すぐ逃げなければならない。
あいつらから、この森から。なのにーー

暗い森の中に建つ合宿所。ある団体の“レクチャー”を受け洗脳されかけていたわたしは、火事により脱出する。五人で町へ逃げだそうとするが、不可解な森の中で迷ってしまう。翌朝、五人のうちのひとりの切断された頭部が発見される。頭部は、奇怪な装飾を施された古木の根元に、供物のように置かれていてーー

戦慄のノンストップ・ホラーミステリ!
商品詳細

とある施設から逃げ出した主人公が、不可解な森に迷い込み、絶望的な状況へと追い詰められていく様をノンストップで描きます。ミステリー要素も盛り込みつつ、容赦ない恐怖シーンが続くため、一度読み出したら止まりません。

おすすめポイント
・息つく暇もない追跡劇が、読者の心拍数を上げ続ける
・閉ざされた自然環境×人間の狂気というホラー黄金パターンを深掘り

こんな人におすすめ
・先の読めない展開に手に汗握りたい方
・ホラーとミステリーを一緒に味わいたい方

映画化で話題のホラー小説

次に、映画やドラマの映像化によってさらに注目を集めているホラー小説を3冊紹介。映像では表現しきれない原作ならではの恐怖も、ぜひ堪能してみてください。

作品名

著者

出版社

雨穴

飛鳥新社

小野不由美

新潮社

松原タニシ

二見書房

読者を巻き込む間取りの謎!真相を深読みしたくなる1冊

変な家

変な家 文庫版
変な家 文庫版

変な家 文庫版

著者
    雨穴

飛鳥新社

¥700
2024年日本でいちばん売れた文庫本!(日販、トーハン調べ)
雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!
設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。 開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に 「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、 この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。
不可解な間取りの真相とは!?
突如消えた元住人は一体何者!?
YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、ついに文庫化。
本書のキーマン・設計士栗原による文庫版あとがきも収録。
商品詳細

2024年、日本で最も売れた本といわれる「間取りホラー」の金字塔。謎解きや深読みがブームとなり、SNSで考察が止まらなかった作品です。初心者でも読みやすい構成ながら、凝った設定と驚きの展開で、ホラーファンを虜にしました。

こんな人におすすめ
・話題作を読んでみたい方
・ホラー初心者の方

土地の因縁が呼び起こす「底知れぬ恐怖」を体感せよ

残穢

残穢
残穢

残穢

著者
    小野不由美

新潮社

¥710
この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
商品詳細

転居先で発生する謎の怪異を追ううちに、過去の因縁や土地にまつわる不気味な歴史が徐々に明らかになっていくドキュメンタリーホラー。実録のような手法で描かれ、映画化も大きな話題を呼びました。

こんな人におすすめ
・文学的にも評価の高いホラーを求める方
・土地や建物に潜む「因縁」ものが好きな方

「実話」だからこそリアルで怖い!事故物件の禁断ホラー

恐い間取り 事故物件怪談

恐い間取り 事故物件怪談
恐い間取り 事故物件怪談

恐い間取り 事故物件怪談

著者
    松原タニシ

二見書房

¥1,400
恐い間取り 事故物件怪談
商品詳細

事故物件住みます芸人としても知られる松原タニシさんによる、間取りホラーの先駆け的作品。実体験を元にしているため、リアルな会話やエピソードに思わずのめり込んでしまいます。「住むと本当にヤバい物件」という概念がより身近に感じられる1冊です。

こんな人におすすめ
・文章の面白さ・語り口の軽妙さも楽しみたい方
・リアル系ホラーが得意な方

フェイクドキュメンタリー・モキュメンタリー風ホラー小説

テレビドラマの放送や、イベントなども行われ、注目を集めている「フェイクドキュメンタリー」や「モキュメンタリー」。これらをテーマにした小説は、あたかも本物の映像や証言を基にしたように感じさせるリアルさが特徴です。読者に「もしかして実話なのでは?」と思わせるほどの臨場感が大きな魅力といえます。

作品名

著者

出版社

フェイクドキュメンタリーQ

双葉社


イースト・プレス

イースト・プレス

撮影素材は「真実」か「虚構」か?境界線が曖昧になる映像ホラー

フェイクドキュメンタリーQ

フェイクドキュメンタリーQ
フェイクドキュメンタリーQ

フェイクドキュメンタリーQ

著者
    フェイクドキュメンタリーQ

双葉社

¥1,400
現在、チャンネル登録者数28万人超。ホラー好きの間で「今一番キている」とされる、モキュメンタリ―ホラーというジャンルを築いたパイオニア的存在。個人撮影した恐怖映像が偶然見つかったという設定で、未編集の動画を流すスタイルのジャンルである。見ている人が恐怖の疑似体験ができる所が人気を呼び、ファンが数多くの考察をしているという点も特徴である。
テレビ制作スタッフが、呪いのビデオを追い求め死んでしまった様子が映った動画、『封印されたフェイクドキュメンタリ―』は、再生回数81万回。他にも、防犯カメラに映る、エレベーターで失踪した女性の映像、ドライブ中に、カルト教団に拉致される映像などが人気である。現在19本の動画を出しており、いずれも、20~80万回再生数を誇り、圧倒的な人気を博しているチャンネルである。「呪いのビデオの現在の行方」
「エレベーターに映る女性は防犯カメラに向かって何を訴えていたのか」
今回の書籍は、この人行方不明のテーマのもと、チャンネル内で再生回数の多い、
『封印されたフェイクドキュメンタリー』『-(basement)-BASEMENT』『フィルムインフェルノ』
『Sanctuary』等をもとにしたホラー短編集。
テレビスタッフを呪った、「見たら死ぬ呪いのビデオ」の行方を新たに発掘する様子を描いたり、
エレベーターで失踪した女性がカメラに向かって訴えていたことを明らかにしたりといった内容が明らかに⁉考察好きの方にとって、答え合わせの要素も含んだ短編集。
さらには、動画未公開の書下ろし作品も2作品収録。
商品詳細

個人撮影の恐怖映像が偶然発見される、という設定をもとに展開するモキュメンタリーホラーの「パイオニア」として名高い1冊。物語の進め方が本当に取材しているかのようで、読者はフィクションの境目を見失っていきます。

こんな人におすすめ
・ドキュメンタリータッチの「作り物っぽくない」ホラーを読みたい方
・考察しながら読むのが好きな方

ネット怪談の断片が織りなす、背筋が凍るパズルストーリー

かわいそ笑

かわいそ笑
かわいそ笑

かわいそ笑

著者

イースト・プレス

¥1,500
「死んだ人のことはちゃんと可哀想にしてあげなきゃ駄目でしょう。」
一度読んだら引き返せない、怪異が侵食する恐怖のネット怪談。

雨穴氏(『変な家』著) 推薦!!
インターネット上に伝わる多くの怪談。
その中に何故か特定の「あの子」が被害にあう奇妙な怪談が出回っていた。

とある掲示板のQRコード、インタビューの書き起こし、出典不明な心霊写真、匿名のメールデータ。
筆者がこれまでに収集した情報をもとに怪談を読み解く、読者参加型のホラーモキュメンタリー。
一見バラバラに見える情報から、浮かび上がってくる「ネット怪談の裏側の物語」とは。

【雨穴氏コメント】
この本を読み終えたあと、まったく読み終えた気がしませんでした。
かつてその場に自分が居合わせたのではないかと錯覚するほどリアルで気味の悪い映像が
文章を通じて、目の数センチ先に突き付けられるような不快感。
確実に何かが繋がっているのに、完全には説明されないもやもや。
まるで奇書を読んでいる気分でした。
ただ同時に、この感覚に懐かしさを覚えました。
ある時点で気づきました。子供の頃に、インターネットを見ていたときの気分と同じなのです。
閉鎖的で、情報が少なくて、画像と文字と粗末な動画しかなかった昔のインターネット。
私は、個人の書き込んだ体験談や創作、とりとめのない雑談などを読み漁っていました。
それらは、書き手の呼吸が聞こえそうなほど身近に感じられ、しかし、書かれている以上のことは何も分からない。
それ以上を知ろうとすれば、ディスプレイの向こう側を想像するしかない。この本の読み心地は、まさにそれに近いものがありました。
「ネットを読み終える」などということが不可能なように、きっとこの本を読み終えることは、一生できないのでしょう。
私は近いうちにまた、読み返そうと思います。そして、想像します。
この本が日本全国に出回れば、手に取った人の数だけ想像が生まれるでしょう。
そして『あの子』は……。



「もうやり直せないよ 残念でした」
商品詳細

ネット上に散らばる怪談やうわさ話を一つひとつ紡ぎ合わせた結果、ある戦慄のストーリーが浮かび上がるというストーリー仕掛け。断片的な情報をつなぐうちに、読者も「物語の当事者」になったような没入感を味わえます。

こんな人におすすめ
・自分の中でストーリーを組み立てるのが好きな方
・都市伝説やネット怪談に興味がある方

怖くて切ない…青春×ホラーが織りなす独特のエモーショナル体験

お前の死因にとびきりの恐怖を

お前の死因にとびきりの恐怖を
お前の死因にとびきりの恐怖を

お前の死因にとびきりの恐怖を

著者

イースト・プレス

¥1,400
「██高校三十一回生、出席番号二十三番。私は、怪異に、宣戦布告します」
今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー


文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。
それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。

その男子学生の死因は「自殺」。
ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。
睡眠薬の錠剤とともに床に散乱している、びりびりに破かれたおふだらしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで───

文芸部で発見されたUSBメモリ、新聞部の校内記事、合唱部の変遷レポート…etc.
筆者がある高校から収集した、一見無関係な情報から浮き上がる”真実”とは。


――これは青すぎるほど青い、とある「なけなしの救い」の物語。
商品詳細

青春要素とホラー要素が絶妙に融合したエモーショナルな作品。心霊や怪奇を扱いつつも、登場人物同士の友情や恋愛感情が絡むため、「怖いけれど切ない」という不思議な読後感が残ります。

こんな人におすすめ
・普段は恋愛小説もよく読む方
・ホラーと青春要素のミックスを楽しみたい方

最近発売された、最新のおすすめホラー小説

最後に、2025年に発売されたばかりの新作ホラーを3冊ご紹介。新鮮なアイデアと予想外の仕掛けで、読者を驚かせる作品が続々登場しています。

作品名

著者

出版社

皮肉屋文庫

KADOKAWA

八方 鈴斗

KADOKAWA



ひろのぶと

記録された「声」が導く、珠玉のオムニバス怪談集

夜警ども聞こえるか

夜警ども聞こえるか
夜警ども聞こえるか

夜警ども聞こえるか

著者
    皮肉屋文庫

KADOKAWA

¥1,400
フリマアプリで購入した一台の中古のボイスレコーダー。
そこには、九州の■■■大学での夜間自主警備、通称「夜警」を行う学生たちによって語られたと思われる、たくさんの怪談音声データが残されていた。
本書はそれらのデータと、ボイスレコーダーにまつわる一連の出来事をまとめた記録である。

この本が無事出版されることを祈ります。
商品詳細

ボイスレコーダーに記録された「怪談」を断片的に追うオムニバス形式の短編集。短編ごとにテイストが違い、心霊ものや都市伝説風などバラエティ豊かな恐怖が味わえます。

こんな人におすすめ
・短編集が好きな方
・気軽に読めるホラーを探している方
・休憩時間などのちょっとした空き時間に読書を楽しみたい方

「現実」と「創作」が交錯するメタフィクション

Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案

Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案
Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案

Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案

著者
    八方 鈴斗

KADOKAWA

¥1,600
やっぱり全部、物語なんじゃないか?
第9回 カクヨムWeb小説コンテスト ホラー部門 大賞受賞作!

次回作を出せず苦戦している小説家の「私」は、ネタ探しのためにSNSや過去のニュース記事を探るうちに、ある奇妙な共通点に気づく。それは、何かしらの不幸に陥った人々が、示し合わせたわけでもないのに、顔に関連する不可解な言動をしている……「顔の怪異」に遭遇していることだった。このアイデアならば凄まじい作品を生み出せる。そんな衝動に駆られた「私」は担当編集者に連絡するも、それが出版社に伝わる「禁忌題目」というタブーに触れていると断られてしまう。どうしても諦めきれない「私」だったが、やがて大きな恐怖に巻き込まれていく……。
商品詳細

ホラー作家がネタを集める最中に遭遇する怪現象をリアルタイムで描くメタフィクション的要素満載の作品。タイトルに並ぶ「Re:」の意味が後半で明かされると、物語全体の見え方が一変する仕掛けが光ります。

んな人におすすめ
・考察や推理をしながら読み進めるのが好きな方
・一風変わった形式のホラーを探している方

ネット怪談のピースがハマる瞬間、あなたは震え上がる

つねにすでに

つねにすでに
つねにすでに

つねにすでに

著者

ひろのぶと株式会社

¥1,700
"★ ダ・ヴィンチ・恐山氏、推薦 ★
A からZに連なる怪談の言葉あそび。
われわれがもてあそんできた情報たちの密かな逆襲と、にぎやかな祝祭。

***
""それ""は、ひとつのサイトから始まった。
200万PV突破のネット怪談ロア、ついに書籍化!
新作書き下ろし1篇を収録!

ゆっくりボイス、まとめブログ、Discord、実験レポート、匿名掲示板、ドキュメンタリー映像、ホラー番組、位置情報ゲーム、オンライン百科事典、出所不明のカセットテープ、アスキーアート、チャットボット……。

いにしえのネット文化から最新のAI技術まで、幅広いテーマで描かれた全26篇の物語──「つねにすでに」。

各話はA〜Zの頭文字を冠し、独特の世界観を展開。公開後すぐに、AIを使ったインタラクティブなギミックや、1日限定で公開された民家での展示など、ネットならではの仕掛けが大きな話題に。

公式Discordには6,000人以上のファンが集い、熱い考察を繰り広げたあの作品が、ついに書籍化です。

発行:ひろのぶと株式会社
発売:順文社"
商品詳細

インターネット掲示板などの「ネット怪談」をモチーフにした短編集。一見無関係な短編たちが、ある視点を得ることで繋がり始める展開は鳥肌ものです。既存のホラーにはない斬新な読後感を味わえます。

こんな人におすすめ
・ネット文化が好きな方、ネット怪談に興味がある方
・インターネット掲示板に親しみがある方
・既存のホラーパターンに飽きてしまい、新しい視点を求める方

読書で感じる恐怖体験

ホラー小説の魅力は、映画やゲームとは一味違う「想像力の怖さ」にあります。自分の頭の中で「最悪」をどんどん膨らませてしまうからこそ、想定を超えた恐怖を味わえるのです。

【ポイント1】想像力に委ねられる恐怖

文字情報だけの世界だからこそ、自分の脳内で「最も怖い映像」を勝手に作り上げてしまいます。映像作品と異なり、どんなに残酷なシーンも読者の想像力次第なので、より深く怖さに浸かれるのです。

【ポイント2】登場人物の心理描写から迫る恐怖

ホラー小説はキャラクターの心理が丁寧に描かれることが多く、登場人物が感じている恐怖をリアルに追体験できるのが特徴。恐怖が少しずつ増幅していく過程に共感してしまうことで、物語との一体感が増します。

【ポイント3】静寂の中で膨らむ不安

文章で読んでいる最中、ふと周囲が静かになると、その「静けさ」が逆に恐怖を増長させます。夜中にページをめくる音すら不気味に感じる瞬間が、ホラー小説の醍醐味といえるでしょう。

ホラー小説をもっと楽しみたい!選ぶコツ

ホラー小説選びに失敗してしまうと、「思ったより怖くなかった」「苦手ジャンルに当たってしまった」など残念な結果になることもあります。 以下のコツを意識しつつ、実際に背表紙や帯を確認するのもおすすめ。自分好みのホラー作品を探してみてください。

自分の好みの恐怖レベル、テーマ、ジャンルなどを考慮して選ぶ

スプラッター、怪談、サイコホラー、モキュメンタリーなど、ホラーにはさまざまなタイプがあります。残酷描写が平気か、精神的な怖さが好きかなど、自分の許容範囲や好みに合わせて選ぶと外れにくいです。

読者のレビューや評価を参考にすることも有効

オンライン書店やSNSでリアルな感想をチェックするのも手。特に自分と感覚が近い人のレビューは参考になります。一方で、あえて評価の分かれる作品にチャレンジして、新たな感覚を得るのも面白い選択肢。

実際に書店で本を確認する

書店では、様々なフェアが行われています。例えば、平積みしてある書籍の脇にある書店員のおすすめコメントをはじめ、帯に記載されているコメントから、「その本のどのような点がおすすめなのか」を把握することができます。

まとめ

以上、2025年最新版のおすすめホラー小説を中心に、ランキングトップ10や映画化された話題作、フェイクドキュメンタリー・モキュメンタリー風ホラー、そして最新作まで幅広くご紹介しました。

文章だけで表現される「怖い小説」だからこそ、映像とは違う鳥肌ものの体験が得られます。特に、本記事で紹介したような新作や変わり種の作品は、あなたの想像の斜め上をいく衝撃を与えてくれるかもしれません。

ぜひ、自分に合ったホラー小説を見つけ、その「恐怖」と「魅力」を存分に味わってみてください。夜中に思い出して眠れなくなってしまうような特別な読書体験が、あなたを待っているはずです。

また、ご紹介した作品は、丸善ジュンク堂書店ネットストアでも取り扱っているので、チェックしてみてくださいね。