
2025-03-21
【2025年】おすすめのホラー小説ランキングで紹介!|怖い小説好き必見
「ホラー小説」と聞いて、あなたはどんな作品を思い浮かべるでしょうか?背筋が凍るような怪談話、残酷な描写が特徴のスプラッター小説、あるいは現実と虚構の境界線が曖昧になるサイコホラー…。ホラー小説は、読者に多様な恐怖体験を提供してくれる、奥深いジャンルです。
本記事では、2025年最新のおすすめホラー小説をランキング形式で紹介します。きっと、あなたを「恐怖のどん底」に突き落とす、お気に入りの1冊が見つかるはずです。
ホラー小説とは
ホラー小説は、読者の恐怖心を刺激することを目的とした小説の総称です。怪談・心霊現象・超常現象・人間の内面に潜む狂気など、扱うテーマは多岐にわたります。映像作品とは異なり、文章のみで恐怖を表現するため、読者の想像力が大きくかき立てられる点が特徴です。
ホラー小説の魅力
・読者がイメージを補完することで生まれる「静かな恐怖」
・多彩なジャンル(怪談系、スプラッター系、サイコホラー系、モキュメンタリー系など)
・視覚情報に頼らないからこそ、読み進めるたびに増幅していく不安感
最近のホラー小説の「トレンド」
近年はネットやSNSの普及、日常生活を舞台にした怪異、ドキュメンタリー手法を取り入れた「モキュメンタリー」など、ホラー小説のスタイルがより多様化。読者参加型の作品や、リアルなレポート調で進むストーリーなど、映像化を前提とした作品も増えているのが特徴です。
Z世代に人気のホラー作家
Z世代(主に1990年代後半〜2000年代生まれ)から支持されるホラー作家の特徴として、SNSやYouTubeなどでの発信力が挙げられます。身近な怪談や独特の語り口でファンを獲得し、ネット上で話題になったのちに書籍化されるケースも少なくありません。
SNSで話題のホラー作品
SNS上で「バズる」ホラー作品は、短い文章やコミック、動画などで「怖さ」を端的に表現しているのが特徴です。特に、リアリティがある「間取りホラー」や「日常侵食系ホラー」は、ポストやそれに続く返信などで考察が盛り上がりやすく、さらに注目度が高まっています。
海外で人気のホラー翻訳作品
海外ホラーには、その国独自の文化や民族性が色濃く反映されており、読み慣れた日本のホラーとは一線を画す新鮮な怖さが味わえます。近年は北欧やアジア圏の新進作家によるホラー翻訳作品も、ネットを中心に人気が拡大しています。
怖いだけじゃない、ホラー小説おすすめランキングTOP10【2025年最新版】
ここでは、2025年最新の注目作を中心に「ホラー小説のランキング」として10冊ピックアップしました。身の毛もよだつような怖い小説、おすすめのホラー小説をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
順位 | 作品名 | 著者名 |
---|---|---|
1位 | 背筋 | |
2位 | 小田雅久仁 | |
3位 | 雨穴 | |
4位 | 上條 一輝 | |
5位 | 北沢 陶 | |
6位 | 芦花公園 | |
7位 | 寝舟 はやせ | |
8位 | 真島 文吉 | |
9位 | 今村 昌弘 | |
10位 | 澤村伊智 |
1位:近畿地方のある場所について
とある地域にまつわる数々の言説を丹念に紡ぎ、事実とフィクションの境界を曖昧にすることで、不気味なリアリティを生み出しています。舞台が具体的でありながらも、どこにでも通じるような根源的な恐怖があるのが特徴です。
おすすめポイント
・人里離れた「辺境」という舞台設定が読者の想像力をかき立てる
・地方特有の風習や文化を絡めた独自の世界観
こんな人におすすめ
・日常を忘れて物語に没入したい方
・ベストセラーや話題作を追いかけたい方
2位:禍
「このホラーがすごい!2024年版」で1位に輝いた衝撃作。人体をモチーフとした強烈な恐怖描写や、心理的にじわじわと迫る演出が読み手の神経を削ります。軽いホラーでは物足りない方にこそ味わってほしい、濃厚な作品です。
おすすめポイント
・五感を刺激するような描写で、読んでいるだけで不快感と恐怖が止まらない
・登場人物の内面を生々しく描いており、「精神的ホラー」の要素も強い
こんな人におすすめ
・「重め」のホラーを探している方
・読後にどっと疲れるようなインパクトを求める方
3位:変な家2
前作『変な家』で話題となった「不可解な間取り」の謎がさらにスケールアップ。フリーライターと設計士のコンビが再び怪現象に巻き込まれます。前作の伏線回収もあり、続編ならではの深みが楽しめる作品です。
おすすめポイント
・間取り図を見ながら恐怖を想像する「空間ホラー」ならではの臨場感
・前作を読んでいなくても十分楽しめるが、通して読むとさらに面白い
こんな人におすすめ
・住居や家屋にまつわる恐怖に興味がある方
・謎解きや考察が好きな方
4位:深淵のテレパス
ある日突然、不気味なテレパシーを受け取るようになった主人公が、徐々に現実の境界を壊されていく恐怖を描きます。オカルト要素とサイコホラー要素が融合し、ラストでは驚愕の展開が待ち受けています。
おすすめポイント
・じわじわ侵食される精神描写が巧みで、読者も一緒に不安な気持ちになる
・ラストの「落差」が強烈で、後味の悪さがクセになる
こんな人におすすめ
・オカルト系が好きだけど、心理的な恐怖も味わいたい方
・ホラー初心者だが、インパクトのある作品にチャレンジしてみたい方
5位:をんごく
大正時代の大阪が舞台の怪談。ノスタルジックな街並みの風情と、あの世とこの世が交錯する異様な雰囲気が融合しています。史上初の三冠受賞にふさわしい重厚な物語は、単なるホラーにとどまらず、文学的な味わいも深い作品です。
おすすめポイント
・独特の言い回しと美しい文体で「恐怖」を描く新感覚
・大正ロマンの雰囲気が好きな方に刺さる世界観
こんな人におすすめ
・関西出身の方や、大正ロマンが好きな方
・ホラー要素と文学的美しさを同時に楽しみたい方
6位:食べると死ぬ花
「吐きそうなくらい嫌な話」「最悪だけど最高のホラー」といった評価が目立つほど、読後に強い不快感と恐怖感が残る問題作。追い詰められていく人間の姿を描き、嫌悪感と興味がせめぎ合う独特の世界が展開します。
おすすめポイント
・イヤミス(読後感が非常に悪いミステリー)の系譜を継ぐような強烈なストーリー
・読者の精神を削り取るような感覚を与えながらも、先が気になってやめられない中毒性
こんな人におすすめ
・強烈な読後感を求めるホラーファン
・感情を揺さぶられる作品が好きな方
7位:入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください
マンションの隣人が人間ではない存在だったら…。一見、日常生活を扱った「ゆるい」ホラーに思えますが、そのリアルさと隣人トラブルの恐怖に背筋が凍ります。部屋にいるときほど、この物語を思い出してしまうかもしれません。
おすすめポイント
・「普通の生活」の中に紛れ込む不気味さがリアルで、読後に自分の近隣も疑いたくなる
・Web発ならではのスピーディーな物語展開で一気読み可能
こんな人におすすめ
・「日常侵食系」ホラーが好きな方
・スキマ時間にサクッと読めるホラーを探している方
8位:右園死児報告
不条理な世界観が特徴的な作品で、読む人によって解釈が異なる「怪作」。妖しく、そして恐ろしく、言葉にできない不気味さにじわじわと心が囚われる…。「ホラー小説を読み慣れた自分も初めての感覚だった」という声が多い異色の作品です。
おすすめポイント
・従来のホラーとは違う「言い知れぬ恐怖」に出会える
・ストーリーの解釈が読者に委ねられ、考察が止まらない
こんな人におすすめ
・変わり種のホラーを探している方
・自分なりの「読み解き」を楽しみたい方
9位:でぃすぺる
主人公は小学生ながら、ジュブナイル要素・オカルト要素・ミステリー要素が絶妙に絡み合い、子ども向けとは思えないほど重厚なストーリーが展開します。恐ろしさに加え、成長ドラマ的な感動もある、まさに「大人もハマる」ジュブナイルホラーです。
おすすめポイント
・親子で読みやすいが、大人も満足できる本格的なホラー&ミステリ構成
・ラストで胸が熱くなるような盛り上がりがあり、読後の余韻が長い
こんな人におすすめ
・子どもと一緒に読めるホラーを求めている方
・ホラーとミステリー両方を楽しみたい方
10位:斬首の森
とある施設から逃げ出した主人公が、不可解な森に迷い込み、絶望的な状況へと追い詰められていく様をノンストップで描きます。ミステリー要素も盛り込みつつ、容赦ない恐怖シーンが続くため、一度読み出したら止まりません。
おすすめポイント
・息つく暇もない追跡劇が、読者の心拍数を上げ続ける
・閉ざされた自然環境×人間の狂気というホラー黄金パターンを深掘り
こんな人におすすめ
・先の読めない展開に手に汗握りたい方
・ホラーとミステリーを一緒に味わいたい方
映画化で話題のホラー小説
次に、映画やドラマの映像化によってさらに注目を集めているホラー小説を3冊紹介。映像では表現しきれない原作ならではの恐怖も、ぜひ堪能してみてください。
作品名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
雨穴 | 飛鳥新社 | |
小野不由美 | 新潮社 | |
松原タニシ | 二見書房 |
読者を巻き込む間取りの謎!真相を深読みしたくなる1冊
変な家
2024年、日本で最も売れた本といわれる「間取りホラー」の金字塔。謎解きや深読みがブームとなり、SNSで考察が止まらなかった作品です。初心者でも読みやすい構成ながら、凝った設定と驚きの展開で、ホラーファンを虜にしました。
こんな人におすすめ
・話題作を読んでみたい方
・ホラー初心者の方
土地の因縁が呼び起こす「底知れぬ恐怖」を体感せよ
残穢
転居先で発生する謎の怪異を追ううちに、過去の因縁や土地にまつわる不気味な歴史が徐々に明らかになっていくドキュメンタリーホラー。実録のような手法で描かれ、映画化も大きな話題を呼びました。
こんな人におすすめ
・文学的にも評価の高いホラーを求める方
・土地や建物に潜む「因縁」ものが好きな方
「実話」だからこそリアルで怖い!事故物件の禁断ホラー
恐い間取り 事故物件怪談
事故物件住みます芸人としても知られる松原タニシさんによる、間取りホラーの先駆け的作品。実体験を元にしているため、リアルな会話やエピソードに思わずのめり込んでしまいます。「住むと本当にヤバい物件」という概念がより身近に感じられる1冊です。
こんな人におすすめ
・文章の面白さ・語り口の軽妙さも楽しみたい方
・リアル系ホラーが得意な方
フェイクドキュメンタリー・モキュメンタリー風ホラー小説
テレビドラマの放送や、イベントなども行われ、注目を集めている「フェイクドキュメンタリー」や「モキュメンタリー」。これらをテーマにした小説は、あたかも本物の映像や証言を基にしたように感じさせるリアルさが特徴です。読者に「もしかして実話なのでは?」と思わせるほどの臨場感が大きな魅力といえます。
作品名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
フェイクドキュメンタリーQ | 双葉社 | |
梨 | イースト・プレス | |
梨 | イースト・プレス |
撮影素材は「真実」か「虚構」か?境界線が曖昧になる映像ホラー
フェイクドキュメンタリーQ
個人撮影の恐怖映像が偶然発見される、という設定をもとに展開するモキュメンタリーホラーの「パイオニア」として名高い1冊。物語の進め方が本当に取材しているかのようで、読者はフィクションの境目を見失っていきます。
こんな人におすすめ
・ドキュメンタリータッチの「作り物っぽくない」ホラーを読みたい方
・考察しながら読むのが好きな方
ネット怪談の断片が織りなす、背筋が凍るパズルストーリー
かわいそ笑
ネット上に散らばる怪談やうわさ話を一つひとつ紡ぎ合わせた結果、ある戦慄のストーリーが浮かび上がるというストーリー仕掛け。断片的な情報をつなぐうちに、読者も「物語の当事者」になったような没入感を味わえます。
こんな人におすすめ
・自分の中でストーリーを組み立てるのが好きな方
・都市伝説やネット怪談に興味がある方
怖くて切ない…青春×ホラーが織りなす独特のエモーショナル体験
お前の死因にとびきりの恐怖を
青春要素とホラー要素が絶妙に融合したエモーショナルな作品。心霊や怪奇を扱いつつも、登場人物同士の友情や恋愛感情が絡むため、「怖いけれど切ない」という不思議な読後感が残ります。
こんな人におすすめ
・普段は恋愛小説もよく読む方
・ホラーと青春要素のミックスを楽しみたい方
最近発売された、最新のおすすめホラー小説
最後に、2025年に発売されたばかりの新作ホラーを3冊ご紹介。新鮮なアイデアと予想外の仕掛けで、読者を驚かせる作品が続々登場しています。
作品名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
皮肉屋文庫 | KADOKAWA | |
八方 鈴斗 | KADOKAWA | |
梨 | ひろのぶと |
記録された「声」が導く、珠玉のオムニバス怪談集
夜警ども聞こえるか
ボイスレコーダーに記録された「怪談」を断片的に追うオムニバス形式の短編集。短編ごとにテイストが違い、心霊ものや都市伝説風などバラエティ豊かな恐怖が味わえます。
こんな人におすすめ
・短編集が好きな方
・気軽に読めるホラーを探している方
・休憩時間などのちょっとした空き時間に読書を楽しみたい方
「現実」と「創作」が交錯するメタフィクション
Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案
ホラー作家がネタを集める最中に遭遇する怪現象をリアルタイムで描くメタフィクション的要素満載の作品。タイトルに並ぶ「Re:」の意味が後半で明かされると、物語全体の見え方が一変する仕掛けが光ります。
こんな人におすすめ
・考察や推理をしながら読み進めるのが好きな方
・一風変わった形式のホラーを探している方
ネット怪談のピースがハマる瞬間、あなたは震え上がる
つねにすでに
インターネット掲示板などの「ネット怪談」をモチーフにした短編集。一見無関係な短編たちが、ある視点を得ることで繋がり始める展開は鳥肌ものです。既存のホラーにはない斬新な読後感を味わえます。
こんな人におすすめ
・ネット文化が好きな方、ネット怪談に興味がある方
・インターネット掲示板に親しみがある方
・既存のホラーパターンに飽きてしまい、新しい視点を求める方
読書で感じる恐怖体験
ホラー小説の魅力は、映画やゲームとは一味違う「想像力の怖さ」にあります。自分の頭の中で「最悪」をどんどん膨らませてしまうからこそ、想定を超えた恐怖を味わえるのです。
【ポイント1】想像力に委ねられる恐怖
文字情報だけの世界だからこそ、自分の脳内で「最も怖い映像」を勝手に作り上げてしまいます。映像作品と異なり、どんなに残酷なシーンも読者の想像力次第なので、より深く怖さに浸かれるのです。
【ポイント2】登場人物の心理描写から迫る恐怖
ホラー小説はキャラクターの心理が丁寧に描かれることが多く、登場人物が感じている恐怖をリアルに追体験できるのが特徴。恐怖が少しずつ増幅していく過程に共感してしまうことで、物語との一体感が増します。
【ポイント3】静寂の中で膨らむ不安
文章で読んでいる最中、ふと周囲が静かになると、その「静けさ」が逆に恐怖を増長させます。夜中にページをめくる音すら不気味に感じる瞬間が、ホラー小説の醍醐味といえるでしょう。
ホラー小説をもっと楽しみたい!選ぶコツ
ホラー小説選びに失敗してしまうと、「思ったより怖くなかった」「苦手ジャンルに当たってしまった」など残念な結果になることもあります。 以下のコツを意識しつつ、実際に背表紙や帯を確認するのもおすすめ。自分好みのホラー作品を探してみてください。
自分の好みの恐怖レベル、テーマ、ジャンルなどを考慮して選ぶ
スプラッター、怪談、サイコホラー、モキュメンタリーなど、ホラーにはさまざまなタイプがあります。残酷描写が平気か、精神的な怖さが好きかなど、自分の許容範囲や好みに合わせて選ぶと外れにくいです。
読者のレビューや評価を参考にすることも有効
オンライン書店やSNSでリアルな感想をチェックするのも手。特に自分と感覚が近い人のレビューは参考になります。一方で、あえて評価の分かれる作品にチャレンジして、新たな感覚を得るのも面白い選択肢。
実際に書店で本を確認する
書店では、様々なフェアが行われています。例えば、平積みしてある書籍の脇にある書店員のおすすめコメントをはじめ、帯に記載されているコメントから、「その本のどのような点がおすすめなのか」を把握することができます。
まとめ
以上、2025年最新版のおすすめホラー小説を中心に、ランキングトップ10や映画化された話題作、フェイクドキュメンタリー・モキュメンタリー風ホラー、そして最新作まで幅広くご紹介しました。
文章だけで表現される「怖い小説」だからこそ、映像とは違う鳥肌ものの体験が得られます。特に、本記事で紹介したような新作や変わり種の作品は、あなたの想像の斜め上をいく衝撃を与えてくれるかもしれません。
ぜひ、自分に合ったホラー小説を見つけ、その「恐怖」と「魅力」を存分に味わってみてください。夜中に思い出して眠れなくなってしまうような特別な読書体験が、あなたを待っているはずです。
また、ご紹介した作品は、丸善ジュンク堂書店ネットストアでも取り扱っているので、チェックしてみてくださいね。