人生が変わる!おすすめ心理学入門書ベストセラーランキング20選
「もっと人間関係をうまくしたい」「自分のことをもっと理解したい」――そんな悩みを抱えたことはありませんか?心理学は、私たちの日常生活や心の健康に直結する学問。自己理解や対人関係の改善を目指す方のために、今回は心理学の名著のなかから厳選した、20冊を紹介。恋愛やビジネス、自己啓発から子育てまで、さまざまなシーンで役立つ心理学の入門書をランキングにしています。気になる分野の書籍からヒントを得て、心豊かな生活を手に入れましょう。
【前編】人生が変わる!おすすめ心理学入門書ベストセラーランキング20選
は コチラ→
心理学本を選ぶ際のポイント
心理学を学ぼうと思い立った際、まず思い浮かぶ方法は書籍で学習することです。しかし、ジャンルや難易度、理解度別に多くの本が存在しています。
そこで、心理学本を選ぶ際のポイントとして、以下の内容を解説します。
・目的に応じた心理学の種類を選ぶ
・初心者向け入門書か?専門家向け心理学書か?
・迷ったらまずはベストセラーの名著を
これから心理学本を選ぶ方は、ぜひ参考にしてください。
目的に応じた心理学の種類を選ぶ
心理学とは、ヒトの心や行動を科学的に研究している学問です。心理学を学ぶことで、相手の行動の背景を理解し、円滑なコミュニケーションが可能になります。
心理学にはさまざまな切り口がありますが、特に以下の5つのジャンルが人気です。
・ビジネスに活かせる「行動心理学」
・恋愛の悩みを解決する「恋愛心理学」
・自己啓発を促す「アドラー心理学」
・人間関係を学べる「社会心理学」
・子育てに役立つ「発達心理学」
各ジャンルについて詳しく解説します。また本記事では、おすすめの本も紹介しているため、参考にしてください。
ビジネスに活かせる「行動心理学」の本
行動心理学は、人間の行動を分析することで背景や原理を理解し、次の動きを予測することで日常生活のさまざまなシーンに活用することを目的としています。行動心理学の活用範囲は広く、ビジネスに絞っても以下のような活用場面が想定されます。
・マーケティング
・PR・広告
・教育・育成
相手の仕草や行動から心理を読み解くため、恋愛分野においても用いられることが多いです。身近に感じやすい分野であるため、何から学ぶか悩んでいる人は、まず行動心理学を学んでみることがおすすめです。
恋愛の悩みを解決する「恋愛心理学」の本
恋愛に特化したコミュニケーション方法を分析した分野を、恋愛心理学と呼びます。「好意を持つメカニズム」や「相手の考えを推測する方法」を研究することで、異性との関係性をスムーズに築くことが目的です。
恋愛心理学では、すでにさまざまな実験・実証が行われています。例えば、何度も会ううちに好意を抱きやすくなる「単純接触効果」や、ドキドキした場所に行くことで恋と勘違いする「吊り橋効果」が有名です。
恋愛心理学を学び、実践することで、良好な関係を築きやすくなるでしょう。ただし、恋愛心理学も万能ではありません。理論ばかりに頼るのではなく、相手とのコミュニケーションも大切にしてください。
自己啓発を促す「アドラー心理学」の本
アドラー心理学は、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーが提唱した心理学理論です。幸せに生きるための心理学と呼ばれ「幸福とは何か」「どのようにして生きていくのか」という問いに対して、アドラーが示す人生の基本目標を説いています。
アドラー心理学は以下の5つの理論から成り立ちます。
1.目的論
2.全体論
3.認知論
4.対人関係論
5.自己決定論
これらの思想や概念を学ぶことで、アドラー心理学がより深く理解できます。初学者は大ベストセラーで、日本にアドラー心理学を広げるきっかけになった「嫌われる勇気」を読んでみましょう。
人間関係を学べる「社会心理学」の本
社会心理学では、人間の行動や感情が、他人もしくは環境からどのような影響を受けているかを研究しています。例えば「第一印象はどのようにして決まるのか」「偏見が生まれる理由や解消方法」のような内容です。
・社会の中における個人の心理
・個人と個人の対人認知
・集団の中の人間
社会現象・社会問題
これら4つのテーマを中心に、実験や観察を行うことで、社会課題の解決策を見つけています。
子育てに役立つ「発達心理学」の本
発達心理学とは、人間が生まれてから老いていくまでの「心の成長過程」を研究している学問です。エリクソンによる「心理社会的発達理論」の提唱がもとになっており、時間経過によって起こる変化の特徴や法則を見つけていくことで、日常生活へ応用しています。
エリクソンは8つの発達段階に分けて、対処すべき課題や起こりうる疑問を定義しています。乳児期や幼児期のように細かく分類されているため、育児にもよく用いられる分野です。
初心者向け入門書か?専門家向け心理学書か?
心理学の本を探す際に、初心者向けの入門書を読むべきか、専門家向けの書籍を読むべきか悩んだら以下の表を参考にしてください。
初心者向け | 専門家向け | |
---|---|---|
内容の深さ・広さ | 浅く深く | 狭く深く |
執筆者の背景 | さまざま | 大学教授や専門家 |
専門用語 | 少ない | 多い |
イラストや図解 | 多い | 少ない |
研究論文の引用 | 少ない | 多い |
活用方法 | 日常で実践 | 学問として探求 |
心理学を初めて学ぶ場合や、新しい分野を勉強する場合には、初心者向けの入門書を読んで概要や全体像を理解することがおすすめです。日常で抱える悩みを解決したい場合には、入門書でも十分に答えが得られます。
教授や医師のように、研究や臨床で活用したい場合には、専門家向けの書籍を読むようにしてください。
迷ったらまずはベストセラーの名著を
心理学には、学習深度やジャンルの違いに合わせた、さまざまな本が存在しています。本屋や図書館に行っても、自分に合った本を見つけることは簡単ではありません。
そこで、悩んだ際におすすめしたいのがロングセラーになっている名著を読むことです。多くの本はロングセラーをもとにして、持論を展開したり、新しい研究結果を補足したりと、議論が派生していくことが多いためです。
どの本が今の自分に適しているか悩んだ際には、ベストセラーを読み、足りない知識がある場合には他の書籍で補足していくようにしましょう。
11位:ポリヴェーガル理論がやさしくわかる本
メンタルヘルスを改善する「ポリヴェーガル理論」の入門書
ポリヴェーガル理論とは、1994年にステファン・ポージェス博士が提唱した神経理論で、日本では「多重迷走神経理論」とも呼ばれています。難解なこの理論を、分かりやすく解説したのが本書です。
メンタル不調は「心の病」と診断され、治す必要があるとされています。しかし、心と体は密接につながっており、体を治すことが心の不調回復にもつながっているのです。心身のつながりを意識し、不調を改善していくポリヴェーガル理論に興味がある方は、まず本書を読んでみてください。
こんな人におすすめ
・新しい注目の理論について興味のある人
・メンタルヘルスの改善を行いたい人
12位:怒りが消える心のトレーニング
怒りの感情をコントロールするスキルを身につけ、人生をもっと楽に生きよう
仕事や育児、人間関係でうまくいかず、イライラしてしまうと嫌な気持ちになりますよね。このような日常のさまざまな場面で感じる怒りを、自分でコントロールできるようになれば、人生はもっと楽に生きられます。
怒りの感情と上手に付き合う心のトレーニングを、アンガーマネジメントと呼びます。本書は図解やマンガを中心に、初めて学ぶ人でもいちから理解を深めていける内容です。イライラや怒りをコントロールする方法を学びたい人は、ぜひ手に取ってください。
こんな人におすすめ
・すぐにイライラしちゃう人
・怒りをコントロールしたい人
13位:夫婦・カップルのためのアサーション
夫婦やカップルのコミュニケーションについて考える機会となる解説書
夫婦やカップルの日常的な関わり方を、アサーションという視点から考察した1冊。アサーションとは、自分も相手も同じように大切にする考え方のことです。
本書を読めば自分と相手の違いや、それぞれが周囲から受ける影響を理解した上で、相手に対する思いやりを考える方法が分かります。カップルや夫婦の関係性を見つめ直し、より良いコミュニケーションが取れるようになるヒントを学びたい方はぜひ読んでください。
こんな人におすすめ
・夫婦・カップルの関係で悩んでいる人
・前向きなコミュニケーションが取り合えるようになりたい人
14位:恋愛の科学
科学的根拠のある、役立つ恋愛研究の最前線を解説した実践書
恋の重さや、愛の深さを心理学で測ってみませんか。恋愛心理学研究をもとに、さまざまなシチュエーションを科学に基づいて解説します。
・吊り橋効果の種明かし
・デートバイオレンスやストーカー予備軍の見分け方
・上手な別れ方
恋愛について科学的な視点で知り、自己認知力を高めたい人にはおすすめな1冊です。恋愛傾向を科学的な心理尺度で測定できる特典もあるため、試してみましょう。
こんな人におすすめ
・恋愛のあれこれについて興味のある人
・自分の恋愛傾向を科学的に分析したい人
15位:プロカウンセラーの聞く技術
上司や部下に勧めたいと読み継がれているロングセラー
臨床心理士として活躍される著者が、プロの「聞く」技術を、日常の場面で使えるように噛み砕いて説明した点が特徴の本書。
「聞く」とはただ耳を傾けるだけでなく、理解を必要とする膨大な努力が必要なスキルです。具体的な場面に対して「自分ならどう答えるか」と、問答を繰り返しながら読み進めることで、聞くスキルを磨けます。
聞くスキルのレベルアップを通じて、対人関係の悩みをなくしたい人におすすめの1冊です。
こんな人におすすめ
・聞き上手になりたい人
・より良い人間関係を築きたい人
16位:認知バイアス大全
自分は合理的であるという思い込みを捨て、自己理解を深める1冊
認知バイアスとは、自分の思い込みや過去の経験によって、論理的ではなく不合理な選択をしてしまうことです。本書では認知バイアスを、5つの場面に分けて紹介します。
1.人間関係
2.組織
3.消費者と市場
4.偏見と差別
5.思想と政治
バイアスの種類を理解することで、思い込みによる誤った判断を減らせます。さまざまな決断の場面で、過去の経験や多くの情報に惑わされないためにも、早いうちに読んでおきましょう。
こんな人におすすめ
・より良い人間関係の構築やビジネスに役立てたい人
・正しい判断を行うスキルを身につけたい人
17位:よくわかる発達心理学
発達心理学の基礎知識をカラー図解で解説した1冊
発達心理学とは、誕生から老年期まで、人の発達を扱う学問のことです。保育士や教師、親のような、子どもの発達に関わる全ての人に読んでほしい1冊です。
本書は最新の知見を、イラストを多用しながら分かりやすく解説しています。初心者でも気軽に読めるため、育児や仕事のちょっとした合間に眺めてみてください。
こんな人におすすめ
・初めて発達心理学について学ぶ人
・子どもの発達に関わる人
18位:叱る依存がとまらない
叱る側にある依存性は心の病。叱りたい欲求との向き合い方がわかる1冊
「殴ってもわからない奴はもっと強く殴ればよい?」と思ってしまうことは、叱る側が抱える心の病かもしれません。児童虐待やDV、パワハラとなど、相手を叱りたい欲求が引き起こす事件が後を絶ちませんが、実はこれも叱ることへの依存性が原因です。
叱りたい欲求を改善するためには、原因にしっかり向き合う必要があります。本書は、ついつい叱ってしまう人に向けた、処方箋です。「叱る」ことに悩みを抱えた方は、ぜひ読んでください。
こんな人におすすめ
・子ども、生徒、部下など誰かを育てる立場にいる人
・叱っては、反省するを繰り返している人
19位:人を伸ばす力
アメとムチはもう古い?モチベーションを高め、行動変容を促す教育を実現できる1冊
人の意欲や能力を伸ばすためには「内発的動機づけ」と「自律性」が重要であると、近年の心理学の研究で実証されています。内発的動機づけとは、課題に自発的に取り組むこと、自律性とは自分が自分の行動の主人公となることを指します。
この2つの能力を伸ばす方法や関係性について詳しく解説された本書で、成長につなげるためには何ができるかを考えてみましょう。
こんな人におすすめ
・教育に興味関心のある人
・誰かの成長を助ける立場にある人
20位:繊細さんの本
パーソナリティの一種である「繊細さん(HSP)」ブームの火付けとなった大ベストセラー
著者はHSP専門カウンセラーであり、自身も繊細さんである武田さん。ささいなことが気になって疲れてしまう人に向けた、すぐに実践できるテクニック集です。
・周囲の人の機嫌を伺ってしまう人
・相手の頼みを断れない人
・ストレスを感じやすい人
こんな繊細さんも、人間関係や仕事が楽になるためのヒントが書かれた1冊です。
こんな人におすすめ
・とても敏感で疲れてしまう人
・気にしすぎを減らしたい人